原因
気管支炎はさまざまな原因により生じますが、原因の多くはウイルスによる感染症です。
原因となるウイルスは、ライノウイルス・コロナウイルス・アデノウイルス・RSウイルス・インフルエンザウイルスなど、かぜの原因にもなるウイルスです。また、細菌感染も急性気管支炎の原因となることがあり、マイコプラズマやクラミジア、インフルエンザ菌、肺炎球菌、百日咳菌などが挙げられます。
慢性、または短期間で繰り返す気管支炎の場合は、生まれつき免疫の一部に欠陥が生じており、免疫機能がうまくはたらかない “原発性免疫不全症候群(PID)”が原因であることも考えられます。そのほかの原因としては、アレルギー・喫煙・大気汚染・化学物質などが挙げられます。
びまん性汎細気管支炎は、日本や東アジアの国々に多く、40~50歳代に好発する病気です。慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を併発し、鼻汁や嗅覚障害などの症状がでることもあります。びまん性汎細気管支炎では、ヒト白血球抗原(HLA)がB54というタイプを持つ人が多いことが知られています。
閉塞性細気管支炎は、細気管支が炎症により狭くなり、空気中から十分な酸素を肺に取り込めなくなる病気です。感染や化学物質の吸引などで起こりますが、原因不明の場合に特発性と呼びます。免疫学的な機序が病気の発症に関係していることもあります。
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