症状
混合性結合組織病は同時に現れた病気の症状が混在するため、症状の現れ方には個人差があります。
全ての患者に共通する症状としては、緊張したときや寒い環境にいるときに指先の血管がけいれんして細くなり、指先が白くなったりしびれや冷感などが生じたりする“レイノー現象”と呼ばれる症状、手の甲や指が腫れる症状が知られています。前者はこの病気のほぼ全てでみられ、後者は約7割の患者にみられるとされています。
一方、この病気ではこれらの共通する症状以外に全身性エリテマトーデスの症状として発熱・リンパ節の腫れ・皮疹・関節痛・腎不全、強皮症の症状として皮膚が厚くなる・物が飲み込みにくくなる・間質性肺炎による息苦しさ、多発性筋炎/皮膚筋炎の症状として体に近い手足の筋力低下といった症状がみられます。
また、この病気は肺高血圧症・無菌性髄膜炎・三叉神経障害といった合併症を起こしやすいことも特徴の1つです。特に肺高血圧症は患者の約1割にみられるとされ、動悸、息苦しさ、胸の痛みなどの症状が現れることがあります。
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混合性結合組織病について
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