がんきんまひ

眼筋麻痺

最終更新日:
2018年09月05日
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2018/09/05
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概要

眼筋麻痺とは、目の動きを司る筋肉が何かしらの原因でうまく動かなくなる状態を指します。

原因はさまざまですが、脳梗塞などの脳内の異常により目の筋肉を調整する神経が障害されることで、眼筋麻痺を発症することがあります。

眼筋麻痺では、ものが二重に見える複視を認めます。治療では、原因疾患に対する治療と、ものの見え方に対する対症療法が行われます。

原因

眼筋麻痺は、さまざまな原因により引き起こされます。目の動きを司る筋肉は、脳からの信号によって調整されているため、脳内の異常が原因となることがあります。たとえば、脳梗塞脳出血脳腫瘍などが挙げられます。

また、動脈にこぶが形成される動脈瘤は、発生した部位によっては目の筋肉の調整を司る神経を障害することがあります。

その他、重症筋無力症進行性筋ジストロフィー副鼻腔炎、ギランバレー症候群、外傷などが原因となることもあります。

症状

眼筋麻痺では、目の動きの調節がうまく行われなくなるため、ものが二重に見える複視を認めます。

ものがしっかりと一つの像として認識されるためには、左右の眼球がそれぞれ統制をとりつつ動くことが必要です。眼筋麻痺ではこの統制が取れなくなるため、複視につながります。原因によっては、特定の方向を見るときに症状が増悪することもあります。

眼筋麻痺では、原因疾患による症状が生じることもあります。たとえば、脳梗塞やギランバレー症候群であれば手足の麻痺を生じることがあります。こうした随伴症状に着目することは、原因疾患を特定するうえで重要です。

検査・診断

眼筋麻痺では、眼球運動を身体診察にて詳細に評価することが求められます。眼球運動以外にも、視野や対光反射、その他の脳神経障害の有無、筋力低下や感覚障害の有無などが評価されます。

眼筋麻痺では、頭部CTや頭部MRI、MRA検査といった画像検査が行われることがあります。これら検査により、頭蓋内病変(脳梗塞脳出血動脈瘤など)を評価します。

また、重症筋無力症やギランバレー症候群などの神経疾患を評価するために、血液検査や神経伝導速度の評価などが行われることもあります。

治療

眼筋麻痺では、原因疾患に対する治療が行われます。具体的には、脳動脈瘤が原因となっている場合には脳血管内治療によるコイル塞栓術が、重症筋無力症の場合には胸腺摘除術やステロイド、免疫抑制剤などによる治療が検討されます。

眼筋麻痺では、ものの見え方に対する対症療法が行われることもあります。具体的には、眼帯やプリズムメガネの使用、縮瞳点眼薬の使用などが適宜検討されます。

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