症状
睡眠障害は種類によって症状が異なります。以下では代表的な睡眠障害の症状を説明します。
不眠症
不眠症では、寝つきが悪い(入眠障害)、途中で何度も目覚める(中途覚醒)、早く目覚めてしまう(早朝覚醒)、熟睡感が得られない(熟眠障害)がみられ、通常はこれらの症状がいくつか合わさって起こります。
また、不眠の状態が続くと、体のだるさ、頭重、めまい、食欲不振、意欲や集中力の低下、抑うつなど、さまざまな不調が日中に現れるようになります。
睡眠関連呼吸障害
睡眠関連呼吸障害の多くはいびきをかくことで知られていますが、自覚症状に乏しいことが特徴です。そのほかにも不眠や起きた時の頭痛、昼間の眠気などの症状があります。また、高血圧や脳卒中、狭心症などの循環器系の病気を合併するリスクが高まることが分かっています。
睡眠関連運動障害
睡眠中に勝手に手足が動いたり、睡眠前など安静にしている際に手足がムズムズしたり、痛い、かゆいといった感覚があり手足を動かしたいという衝動にかられることが特徴です。
このような症状によって十分な睡眠が取れず、不眠や昼間の過眠が現れます。このほか、歯ぎしりや、こむら返り(ふくらはぎがつること)などの症状も含まれます。
概日リズム睡眠-覚醒障害
体内時計のズレによって、望ましい時間帯に睡眠し、起床することができなくなります。通常の時刻に合わせて無理に起床すると、眠気や頭痛、倦怠感や食欲不振などが現れることもあります。
中枢性過眠症
過剰な眠気によって集中力や判断力が低下し、勉強や仕事の能率が落ちるほか、居眠り運転事故、転落、転倒などの事故につながりやすくなります。
睡眠時随伴症
悪夢、寝言、途中で起きて無意識の状態で歩き回る(睡眠時遊行症)、激しい叫び声をあげたりして飛び起きる(夜驚症)、睡眠中に夢体験と同様の行動を取る(レム睡眠行動障害)、おねしょ(夜尿症)、金縛り(睡眠麻痺)などによって睡眠が妨げられたり、睡眠の質が低下したりします。
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