原因
睡眠障害の原因は多岐にわたり、生活リズムの乱れやストレス、睡眠に好ましくない寝室環境、睡眠前のカフェイン摂取や喫煙などの生活面に原因がある場合も多いですが、何らかの病気によって睡眠障害が引き起こされることもあります。
不眠症
原因には、以下が関係しているといわれています。
- 精神疾患:不安症(不安障害)、うつ病、統合失調症など
- 身体疾患:呼吸器疾患(咳や発作)、高血圧、心臓病(胸苦しさ)、腎臓病、糖尿病、前立腺肥大症(頻尿)、皮膚病やアレルギー疾患(かゆみ)、関節リウマチ(痛み)、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群など
- 治療薬:降圧剤、甲状腺製剤、抗がん剤など
睡眠関連呼吸障害
肥満や扁桃や舌が大きいことなどが関係しているといわれています。
睡眠関連運動障害
鉄不足をはじめ、腎不全の方や人工透析中の方、妊娠中の方に合併することが多いといわれています。
概日リズム睡眠-覚醒障害
体内時計と外の時間との周期のズレが生じることが原因です。これは主に光が関係するとされ、体内時計を早めるのは朝の光、逆に遅くさせるのは夕方の光だといわれています。このほかにも、食事や運動、仕事なども影響して体内時計にズレが生じるとされています。
中枢性過眠症
中枢神経のはたらきに異常が生じることが原因です。たとえば、中枢性過眠症の1つであるナルコレプシーは覚醒状態を維持するのに必要なオレキシンという神経ペプチドを作り出す細胞の変性・脱落が原因と考えられています。
睡眠時随伴症
心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病、パーキンソン病やレビー小体病、多系統萎縮症などの中枢神経疾患が関係する場合や、睡眠薬や抗うつ薬の副作用としてみられる場合もあります。
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