厚生労働省の調査によれば、糖尿病患者の方は、潜在的な人数を含めると約2050万人いるといわれ、そのうち足に病変をきたす患者さんは1.5-10%(*1) いるとされています。糖尿病のコントロールが不十分な状態のまま長い時間が経つと、神経障害や血流障害をきたしやすく、その結果、足病変を起こしやすくなります。
足病変は重症化すると壊疽や下肢切断に至ることがあります。それらから足を守る、大切なケアがフットケアなのです。
足のチェックはフットケアの3要素のうちの1つであり、自分できちんと観察すること、ときにはご家族や医療者に観察してもらうことがとても大切です。
糖尿病患者は、毎日明るいところで、足の全体を観察して、異常の早期発見に努めることが大切です。自分で見えづらい部分に関しては、鏡を用いたり、ご家族の協力を得て、意識的に観察するようにしましょう。神経障害により、傷ができていても痛みを感じないことがあります。毎日、足を観察するのが大切です。
いくら患者さん自身が気をつけていても見逃してしまう場合があります。特に、足の指の間や、足の外側などは自分の目で確認しづらい部分です。ご家族も定期的に足を見てあげるようにしましょう。また、網膜症が進んでいる患者さんなどは、視力が落ちているせいで自分の目で確認することが困難な場合もあるのでご家族の協力は不可欠です。
足病変の悪化は医療者側がつい見落としがちなことによるものもあります。足を人に見せることは恥ずかしいものですが、病院に受診した際には、医師や看護師に積極的に足を確認してもらいましょう。
どのような点に注意すべきか、ポイントを知っておきましょう。
このうち1つでもチェックがついた方は、必ず病院で足をチェックしてもらいましょう。
自分では手に負えない状態になってしまう場合もあります。以下のような症状が出てしまった場合はすぐに病院へ受診しましょう。
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