症状
急性期
膿疱性乾癬は発症すると最初に灼熱感とともに全身に赤い発疹(紅斑)が生じます。多くは悪寒と急激な発熱を伴い、全身の紅斑のうえに膿疱(膿がたまったもの)が多発するのが特徴です。膿疱は3~5mmの大きさのもので場合によっては膿疱がつながって“膿海”と呼ばれる大きな膿疱が形成されます。
膿疱性乾癬は膿疱が発生する範囲に応じて分類され、体全体に広く分布する“汎発型”と一部に限局する“限局型”があります。特に汎発型では、全身に生じた膿疱が破れることで皮膚のバリア機能が低下し、発熱や脱水などの全身疾患につながるリスクが高くなります。そのほかにも関節の痛み、手足のむくみなども認めるようになります。膿疱性乾癬を含む乾癬は皮膚症状以外にも、関節炎や目の炎症(結膜炎、虹彩炎、ぶどう膜炎)を併発します。まれですが、呼吸器不全、循環不全、腎不全といった重篤な状態に陥ることもあります。
慢性期
急性期の症状が落ち着くと正常の皮膚に戻ることもありますが、一般的な乾癬で見られる紅斑に銀白色の角質(鱗屑)を伴う皮膚症状に変化したり、手足に膿疱が繰り返し生じたりするなどのさまざまな症状が続くことがあります。
医師の方へ
膿疱性乾癬について
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