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背中のできもの:医師が考える原因と受診の目安|症状辞典

背中のできもの

受診の目安

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • かゆみ、皮むけ、赤み、腫れ、痛みなどがある
  • 短期間で明らかに増えている、大きくなっている
  • サイズが大きい

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 短時間でよくなり、その後繰り返さない

[医師監修] メディカルノート編集部【監修】

できものとは、一般的に皮膚()にできる腫瘍(しゅよう)やしこりを指します。背中にできものがあるとニキビと思いがちですが、ほかにもさまざまな原因が考えられ、中には早期の治療が望ましいものもあります。

  • 背中のできものの中央が白く、潰すと()のようなものが出る
  • 背中にある赤いできものの数が急に増えてブツブツしてきた……痛みも強くなっている
  • 背中に違和感があって触ってみると、柔らかいしこりのようなものがあった

このような場合に考えられる原因には何があるのでしょうか。また、どういったタイミングで病院を受診すべきなのでしょうか。

背中のできものの多くは細菌やウイルスによるものですが、ほかにも良性・悪性の腫瘍などさまざまな原因が考えられます。

背中にできものが生じる原因のうち、頻度の高い病気には以下のようなものがあります。

尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)(ニキビ)

尋常性ざ瘡は、いわゆるニキビのことで、10代から20代にかけて多く発症します。おでこや眉間、頬、口周りなど皮脂の分泌が多い場所に生じやすいですが、首の後ろや上背部などにもみられることがあります。

初期症状として面皰(めんぽう)という皮脂が毛穴にたまった状態となり、面皰に炎症が起こると膨らんだり赤みを伴ったりします。炎症がさらにひどくなると(うみ)を持つようになります。

にきび
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粉瘤(ふんりゅう)(アテローム)

粉瘤とは、良性の皮膚腫瘍()の一種です。全身のどこの皮膚にも発症しますが、顔や首、背中、耳の後ろなどに起こりやすい傾向があります。

一般的に痛みやかゆみを伴わず、徐々に大きくなっていきます。また、膨らみの中央に黒点状の開口部が生じ、圧迫すると開口部から不快な臭いを放つ物質が出てくることがあります。

疣贅(ゆうぜい)(ウイルス性・老人性のイボ)

疣贅とはいわゆるイボのことで、ウイルスに感染して発症するもの(ウイルス性疣贅)や、老化によって生じるもの(老人性疣贅)などがあります。

いずれも皮膚に盛り上がりがみられますが、ウイルス性疣贅はゴツゴツしているのが特徴で、老人性疣贅は表面がカサカサしています。色調は白やピンク、灰色、茶色、黒褐色などさまざまです。通常は痛みやかゆみなどの症状を伴いません。

脂肪腫

脂肪腫とは、皮膚の下の脂肪組織が増殖して起こる良性腫瘍のことです。触れると柔らかく、可動性があるのが大きな特徴です。徐々に大きくなることが多く、直径10cm程度になることもあります。通常痛みはありませんが、血管成分が多い場合や腫瘍が神経を圧迫すると痛みが生じる場合があります。

脂肪腫
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色素細胞母斑(しきそさいぼうぼはん)

色素細胞母斑とは、いわゆる「ほくろ」のことで、母斑細胞という細胞が増殖することで生じます。生まれつき発生している場合もあれば、成長過程で新たに生じる場合もあります。形状や色調もさまざまで、肌色で平らなものや黒色で盛り上がったものなどもあります。

以下に挙げる病気は、特に早期治療が望ましいものです。症状に当てはまるようなら注意が必要です。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

帯状疱疹とは、水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルスが原因となって発症する病気です。水痘(いわゆる“みずぼうそう“)も同じウイルスが原因で起こりますが、水痘にかかると治った後もウイルスが神経節(しんけいせつ)に潜伏し続けます。そして何かをきっかけとして、ウイルスが再び活動を始めることで帯状疱疹が生じます。

発症するとピリピリとした痛みや違和感が現れ、痛みは軽度なものから激烈なものまでさまざまです。また多くの場合、痛みを感じた数日後に赤いブツブツや水ぶくれなど皮膚()症状が現れます。高齢者では後遺症として神経痛が長く残ることがあります。

帯状疱疹
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皮膚がん

皮膚がんは、紫外線が原因になることが多いことから、頭皮や顔、首などの露出している部位に起こりやすいですが、背中に生じることも珍しくはありません。

発症した場合、初期にシミのような皮膚の変化がみられ、一般的に病変は徐々に大きくなっていきます。進行すると出血や潰瘍(かいよう)、悪臭などを伴う場合があります。

皮膚がん
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背中に生じるできものの中には心配ないものもありますが、悪性腫瘍など注意が必要な原因が隠れていることも少なくありません。

できものが突然または徐々に大きくなっている場合、ジュクジュクしている場合、悪臭がある場合、強い痛みがある場合などには早めの受診がすすめられます。痛みがなく気にならない場合でも、いつまでも治らないのであれば病院で診てもらったほうがよいでしょう。

受診先としては皮膚()科が適しています。診察を受けるときには、できものが現れ始めた時期、痛みや出血などの症状があればその旨を医師に伝えましょう。

原因の自己判断/自己診断は控え、早期の受診を検討しましょう。