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エキスパートに聞く! 尿路結石の3つの手術療法の特徴
尿路結石の治療法には、主に薬物療法と手術療法があり、結石の大きさに応じてこれらの治療法を使い分けます。日本でも有数の手術症例数を誇る松崎純一先生に治療、特に手術療法の特徴についてお話頂きました。...
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エキスパートに聞く! 尿路結石の3つの手術療法の特徴

公開日 2015 年 03 月 08 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

エキスパートに聞く! 尿路結石の3つの手術療法の特徴
松崎 純一 先生

大口東総合病院泌尿器科部長

松崎 純一 先生

尿路結石の治療法には、主に薬物療法と手術療法があり、結石の大きさに応じてこれらの治療法を使い分けます。日本でも有数の手術症例数を誇る松崎純一先生に治療、特に手術療法の特徴についてお話頂きました。

尿路結石の治療法-薬物療法と手術療法

  • 4mm以下の結石では、手術療法は必要なく、飲水、運動、薬物療法などを行います。30〜40日のうちに、80%の割合で排石されるとされています。
  • 10mm以上の結石では、自然排石は難しいため、薬物治療のみではなく、手術療法を組み合わせます。
  • 4-10mmの結石では、ケースバイケースとなります。

尿路結石の3つの手術療法

尿路結石の手術療法には、ESWL、TUL、PNLの3つがあります。
それぞれの治療法のメリット、デメリット、費用などについて見ていきましょう。

①ESWL-体外衝撃波結石破砕治療

体の外から衝撃波をあて、石を砕いて小さくすることで、自然排石を促す治療法です。10mmの結石の場合、約80%の確率で、結石を4mm以下に砕くことができ、自然排石を期待できると言われています。

費用は保険なしで23〜25万。(3割負担の場合はこの3割、1割負担の場合はこの1割の金額となります)

メリット

  • 負担が少ない治療法です。(日帰り〜2.3日の入院で行うことができます)
  • どこでも行うことができます。(機械が日本に100台以上あります)
  • どの病院でも同じ効果が期待できる治療法です。(治療成績が術者の腕に因りません)

デメリット

  • 結石を砕いてから、排石されるまでに時間がかかります。通常、2-3か月間は結石が下降する様子をみます。また、その間に結石が尿管などにひっかかると痛みが出ることがあります。
  • 硬い結石は割ることができません。(術前のCT検査で、ある程度硬さを予測することができます)

②TUL-経尿道的尿管結石除去術

尿の出口(尿道)からカメラ(内視鏡)を結石の部位まで挿入し、結石を小さく砕き、手術中に結石を体外に取り出す方法です。
費用は保険なしで50〜60万程度。(3割負担の場合はこの3割、1割負担の場合はこの1割の金額となります。また、高額医療、限度額認定の対象です)

メリット

  • 身体をまったく切ることなく行うことができる手術です。
  • その場で石を(分解して)取り出すことができるため、確実性が高い治療法です。
  • 石の硬さに関係なく、治療効果を期待できます。

デメリット

  • 麻酔(全身麻酔もしくは腰椎麻酔)をかける必要があります。
  • 入院期間が長くなり、5〜6日の入院が必要です。
  • 術者の腕によって治療成績が異なります。(病院の年間手術数が多ければ多いほど、治療成績もよくなる傾向があります)
  • 一回で取れる結石は1.5cmが最大です。

③PNL-経皮的尿管結石除去術

背中から腎臓に約1cmの穴をあけ、そこから内視鏡を挿入し、結石を破砕し、直接摘出する方法です。

費用は、保険なしで、3cm以下の結石の場合、1回の治療になるので80〜90万、5cm以上の結石の場合、2回の治療になるので2週間程度の入院で120万〜130万となります。
(3割負担の場合はこの3割、1割負担の場合はこの1割の金額となります。また、高額医療、限度額認定の対象です)

メリット

  • 大きい石を一度にたくさんとることができます。(2cm以上の結石ではPNLを行います)その場で石を(分解して)取り出すことができるため、確実性が高い治療法です。
  • 石の硬さに関係なく、治療効果を期待できます。

デメリット

PNLは他の治療法に比べて侵襲が大きく、合併症を起こす頻度が高くなっています。主な合併症は以下の通りです。

  • 腎臓からの出血(出血により輸血を行う確率が 数%程度あります)
  • 敗血症(尿路に感染している菌が、手術中に血液中に入り全身に回ることで、敗血症になる可能性があります)
  • 腎臓の周りの肝臓、肺、腸などの損傷

TULとPNLを同時に行う病院も

最近ではTULとPNLを同時に行う医療機関もあります。
同時に行うメリットとして、

  • 治療の効率がよくなる。結石の取り残しが減少する
  • 手術時間が短くなる
  • 手術中の体位交換が必要ないため、麻酔のリスクが少なくて済む

などが挙げられます。

日本で有数の尿路結石の手術症例数を誇り、患者は全国から集まる。手術デバイスの開発にも多数携わり、国際学会でも尿路結石のパネリストを務める。尿路結石の論文は英語、日本語ともに多数執筆。名実ともに日本の尿路結石治療・研究の第一人者。

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