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インタビュー

尿路結石とはどのような病気か。生活習慣病のひとつともいわれる

尿路結石とはどのような病気か。生活習慣病のひとつともいわれる
中島 雄一 先生

飯塚病院泌尿器科部長

中島 雄一 先生

尿路結石で突然激しい痛みに襲われて動けなくなり、救急車で運ばれたというのはよく聞く話です。尿が通過する尿路に石ができて、途中でひっかかると猛烈な痛みが起こるわけですが、尿路感染症を起こして病状が悪化すると命にかかわることもあるといいます。

こういった重症の患者さんも多いという筑豊地区の泌尿器疾患を一手に担っている、飯塚病院泌尿器科部長の中島雄一先生に尿路結石についてお話をお伺いしました。

腎臓・尿管・膀胱・尿道など尿の通り道を尿路といいますが、尿の成分の一部が結晶化して石のように固くなり、前述した尿路のいずれかの箇所にとどまったものを尿路結石といいます。石ができる部位によって腎臓結石・尿管結石・膀胱結石などに分けられます。

形成された石が、尿管を下っていくときにひっかかると、痛みを感じるようになります。その痛みは疝痛(せんつう)と呼ばれ、転げ回るほどの激痛を伴うことがあるほか、血尿や吐き気といった症状があらわれることもあります。激しい痛みのため動けずに救急車で運ばれてくるといったことも少なくありません。あらゆる病気のなかでも尿路結石は最大級に痛みが激しいともいわれています。

尿路結石が発見される契機としては、一般的には「痛み」が一番多いわけですが、飯塚病院は少々異なります。飯塚病院の所在地である筑豊地区では、結石が詰まった後に尿路感染症を発症してしまい、生命予後にかかわるような状態で来られる方が、他の地域と比べて非常に多いという特徴があります。

その背景としては、もともと糖尿病やその他の合併症を持っているのに結石を治療せず放置していて、感染症から敗血症を起こしてしまう方が多いということです。そのため、非常に重篤な状態になって受診される方が少なくありません。

飯塚病院は福岡市内から電車で40分ほどのところに位置しますが、尿路感染症の治療である尿路ステントと呼ばれるカテーテルを入れたり、腎瘻(じんろう)といった処置を行ったりする方が、毎年50人を超えています。

国内レベルの学会で尿路ステントの症例数などをみても、5年間で10例~20例といった程度です。近隣の都市部で尿路感染症を専門とする病院でも年に数例しかないようなケースですので、いかに重症の患者さんが多いかということがわかります。

「たかが結石」と思われている方が意外に多いのですが、他の病気を併発している(例えば糖尿病など他の疾患を持っている)場合などは特に注意が必要です。その病気をしっかりと管理することはもちろん、結石についても定期的に健診を受けるようにしてください。

最近では尿路結石生活習慣病のひとつという考え方をしています。特に糖尿病で状態の悪い方は、何の症状がなくても結石を持っている可能性があります。また、結石があるのは分かっているのに、放置しているという方もおられます。

痛みがある結石の場合はレントゲンに写りやすいのですぐにわかるのですが、実はレントゲンに写りにくい石というのが結石の1割ほどにみられます。このタイプの石は、尿酸が原因で出現するため、糖尿病が悪化したり、メタボリックシンドロームだったりすると尿酸値が上昇し、結果として石になっていくのです。このような場合はレントゲンではわからないため、超音波などを使って検査を行います。

近年は生活習慣病予防のため、特定健診を受けることを国も推進していますので、健診を受けるときには、結石も一緒に調べてもらうことをお勧めします。

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