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インタビュー

アナフィラキシーとは

アナフィラキシーとは
今井 孝成 先生

昭和大学医学部小児科学講座 講師

今井 孝成 先生

みなさんは、アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に接触・摂取した後、短時間で全身に複数のアレルギー症状が出現する「アナフィラキシー」をどのくらい正確にご存じでしょうか。今や花粉症アトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患は広く知られていますが、ここでは、昭和大学医学部小児科学講座の今井孝成先生にアナフィラキシーについて解説していただきます。

アナフィラキシー症状とは、アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に接触・摂取することで、短時間のうちに全身にわたる複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)に、アレルギー症状が起きることを指します。気管支喘息と同様、即時型アレルギー反応と呼ばれるもので、アレルゲンに曝露後、数分から数十分以内に症状が現れます。

以下のうち、一つでも該当する場合は、アナフィラキシー症状を発症していると診断します。

日本アレルギー学会『アナフィラキシーガイドライン』より図版引用
http://www.jsaweb.jp/modules/journal/index.php?content_id=4

 

日本アレルギー学会『アナフィラキシーガイドライン』より図版引用
http://www.jsaweb.jp/modules/journal/index.php?content_id=4

 

アナフィラキシーは、全身の複数の臓器にアレルギー症状が起きるのが特徴です。そのため、初期の症状はさまざまです。

グレード1に該当する場合、軽症の段階です。あわてる必要はありませんが症状が進行しないか注意しながら安静にして、最低1時間は経過を見守ります。

グレード2の症状が複数確認できる場合、注意が必要です。ただちに医療機関を受診するようにします。また、呼吸器症状が悪化して呼吸困難などに至る可能性が考えられる場合、エピペン®があれば注射を考慮します。また、グレード2で循環器症状や神経症状を認める場合はプレショック状態と考え、医療機関外であればエピペン®を投与し、速やかに医療機関を受診します。

グレード3に該当するケースは、重症のアナフィラキシー症状を起こしていると判断します。特に循環器症状や神経症状(血圧低下や意識障害等)が見られる場合はアナフィラキシーショックを起こしていると考えられるため、エピペン®を投与し速やかに医療機関を受診します。

2011年9月22日から、医師の治療を受けるまでの間、アナフィラキシー症状を緩和するための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬・エピペン®)を処方できるようになりました。

アナフィラキシー症状は、二相性反応といって、一旦症状が改善してしばらくしてからアナフィラキシー症状が再燃することがあるので注意が必要です。

アナフィラキシーは、短時間で症状が現れるという特徴がありますが、実際に症状が現れるまでの時間は、アレルゲンや患者さんの体質や体調によって差があります。

注射薬や蜂毒は直接体内に入るため、一般的に症状が出るまでの時間が極めて早いのが特徴です。これに対し、食物や内服薬は体内に消化吸収されるまで時間がかかるため、多くの場合で症状が出るまでにある程度の時間を要します。

個人差はあるものの、アナフィラキシーが原因で心停止に至る場合、薬物では5分、蜂毒では15分、食物では30分程度といわれています。2011年の厚生労働省の統計によれば、アナフィラキシーショックによる死亡原因のうちもっとも多いのが薬物で32件、次に蜂などの毒15件、食物が5件でした。

 

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