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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 25 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

かぜの治療は、基本的に薬を使って行われていると思われがちです。症状が酷く、早く治したいときには病院へ行かれる方も多いでしょう。しかし、症状が軽い場合には薬局やドラッグストアで販売されている「OTC医薬品」を使用する方も多いかもしれません。本記事では、咳・鼻水・のどの痛みそれぞれに対し、医療機関や薬局ではどのような医薬品が出されるのか、その効能と副作用にはどのようなものがあるか、一般社団法人Sapporo Medical Academy代表理事で感染症コンサルタントの岸田直樹先生に教えていただきました。

どのような医薬品が出される? 薬局で販売されているかぜ薬の役割

“3症状チェック”つまり、咳、鼻水、のどの痛みの3つの症状が急に、また同時期に同程度で生じた場合、「典型的かぜ型」となります。このとき最も基本となる治療法は、薬を服用する内科的治療と思われがちです。病院でいわゆるかぜ薬をもらうか、薬局でかぜ薬を購入する方もいるでしょう。しかし、これはすべて対症療法となります。残念ながら風邪を真に治す薬(かぜを引き起こすウイルスを殺す薬)は現在のところありません。

病院で処方される薬と薬局で販売されている薬には、どのような違いがあるのでしょうか。薬局やドラッグストアで販売されている医薬品は「OTC医薬品」と呼ばれ、主に医師が処方する医薬品は「医療用医薬品」と分類されます。薬局で購入できるOTC医薬品の役割は、自分自身で健康管理を行いつつ軽い病気の症状を緩和することです。そのため、病院で処方される薬よりは若干量が少ないですが、成分では大差はなく、むしろOTCの方が総合感冒薬(さまざまな症状に対応している)ものが多い印象です。

しかし、OTC医薬品の作用や名前をみて、どの症状のための薬なのかを十分に理解できる方は少ないのではないでしょうか。かぜ薬にはいろいろな種類がありますが、それぞれの副作用や併用してはいけない薬、投与してもよい患者さんなどは異なっており、それを総合的に考えて医療者は処方を決めています。

そこで、次項では一般的にかぜに対して効果があるとされている医薬品の成分について、症状別にまとめていきます。

咳に対する薬と効能・副作用

咳に対する薬としては、デキストロメトルファン、リン酸コデイン、漢方では麦門冬湯などがあります。これらには、咳を抑えるという効能があります。リン酸コデインは少し便秘になりやすいという特徴があるので、普段から便秘の方は避けたほうがよいでしょう。また、麦門冬湯は主に痰が出ないような乾いた咳が出ているときに効果的で、のどに潤いを与えます。どれも病院にも薬局にもあります。

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