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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 23 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

かぜ(ウイルス性の上気道炎)の特徴のひとつには、いろいろな種類の症状が引き起こされることが挙げられます。とはいえ、咳や鼻水はかぜの症状に該当しますが、下痢は含まれないなど、一定の線引き(定義づけ)が必要になります。本記事ではかぜの原因となる7つのウイルスと、それにより引き起こされやすい症状から風邪をシンプルに判断する方法を、一般社団法人Sapporo Medical Academy代表理事で感染症コンサルタントの岸田直樹先生に教えていただきました。

かぜの症状にはどのようなものがある?

皆さんは「かぜの症状」というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、のどの痛み、痰、だるさ、発熱、目やに、関節や筋肉の痛み、頭痛などが思い浮かんだかと思います。

記事1「かぜの定義とは?他の病気と見分けるために。」で、かぜとは自然に良くなる上気道のウイルス感染と定義しましたが、このようにいろいろな種類の症状が出るということがウイルス感染の特徴です。つまり、かぜの症状というのは、どの部位の症状があるかも大切ですが、いろいろな種類の症状があるということがさらなる特徴になっています。次項では、感染したウイルスによって症状の出方や種類は異なるのか、という疑問に答えていきます。

かぜを引き起こすウイルスごとの症状

かぜを引き起こすウイルスとして、ここではアデノウイルス、コクサッキーウイルス、RSウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルスの7つを挙げ、それぞれのウイルスにより生じやすい症状を述べていきます。

※下記の「%」は、症状の頻度(起こりやすさ)を示したものです。

(1)アデノウイルス:のどの痛み95%、咳80%、鼻水・熱70%、だるさ60%、結膜炎15%。鼻づまりは起こりにくい。

(2)コクサッキーウイルス:のどの痛み65%、咳60%、鼻水75%、熱35%、だるさ・結膜炎30%。鼻づまりは起こりにくい。

(3)RSウイルスは:のどの痛み90%、咳・だるさ65%、鼻水80%、鼻づまり95%、熱20%。結膜炎は起こりにくい。

(4)エコーウイルス:のどの痛み60%、咳50%、鼻水99%、鼻づまり90%、熱10%、だるさ45%。結膜炎は起こりにくい。

(5)ライノウイルス:のどの痛み55%、咳45%、鼻水・鼻づまり90%、熱15%、だるさ40%、結膜炎10%。

(6)コロナウイルス:のどの痛み55%、咳50%、鼻水・鼻づまり90%、熱15%、だるさ40%、結膜炎10%。

(7)パラインフルエンザウイルス:のどの痛み75%、咳50%、鼻水・鼻づまり65%、熱30%、だるさ70%、結膜炎5%。

これらを比較すると、ウイルスによって症状の起こる頻度や種類がさまざまであることがわかるでしょう。つまり、かぜの症状はウイルスによって異なり、いろいろな症状が現れるという特徴があるといえます。しかし「いろいろあるから何でもあり」ではなく、次の記事「かぜと細菌感染の違い-医療者はどのように見分けている!?」で説明する“3症状チェック”を考えると意外にシンプルにとらえることができます。

*本記事は岸田直樹先生の著書「総合診療医が教える よくある気になるその症状 レッドフラッグサインを見逃すな!」を参考にしています。

 

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