新型コロナウイルス感染症特設サイトはこちら
インタビュー

子どもの鼻水や鼻づまり、家でできる対策とホームケア

子どもの鼻水や鼻づまり、家でできる対策とホームケア
片岡 正 先生

かたおか小児科クリニック 院長

片岡 正 先生

鼻水や鼻づまりのほとんどは1週間程度で自然に改善します。しかし、症状がひどくて眠れなかったり、ミルクがうまく飲めない場合は鼻水の吸引や鼻洗浄(鼻腔を洗う)も有効です。かたおか小児科クリニック院長の片岡正先生にお話をうかがいます。

3ヶ月頃までの赤ちゃんの場合、鼻がつまって口呼吸がうまくいかず呼吸困難になりやすい状態でも、安全に飲ませられる薬がありません。鼻水の吸引はある程度なら効果があるかもしれませんが、普段どおりの楽な呼吸ができるまでには回復しないでしょう。そのような場合は、母乳を使って鼻を洗ってあげると効果があります。赤ちゃんの鼻に母乳を垂らし、母乳と一緒に鼻水を吸ってあげてください。はじめは喉に母乳がまわって泣くこともありますが、数回繰り返すうちに状態がよくなります。

母乳は、赤ちゃんの鼻の粘膜に入れても痛くならず、無菌で、すぐに用意できる万能薬です。ぜひ試してみるとよいでしょう。

かたおか小児科クリニックでは、赤ちゃんの鼻水や鼻づまりの症状に抗ヒスタミン薬などの薬を使わないようにしています。そのため、鼻水の吸引器具は親御さんの負担が少なく、必要な機能がついていて、できるだけ効果が高いものをおすすめするようにしています。たとえば、親御さんが口で吸うタイプの吸引器は、ドラッグストアなどで簡単に手に入ります。このタイプの吸引器は、上手に使用できれば効果的ではありますが、鼻水を吸うためにかなりの肺活量が必要です。ですから、親御さんが口で吸うタイプの吸引器を使ってもあまり効果がない場合は、電動で吸引するタイプを使ってみましょう。かたおか小児科クリニックでは、2週間程度であれば貸出を行っていますが、ご要望がある場合はご購入いただくことも可能です。値段は2万円弱で、通販などでも購入できます。いつも子どもの鼻づまりがひどくて困っているという方は、このような器具を家に常備しておくのもよいかもしれません。

かたおか小児科クリニックで貸し出している電動の鼻水吸引器

子どもには、鼻をかんで鼻水を外に出すように習慣づけましょう。また、後ろ側にすすることで副鼻腔(ふくびくう:顔面の内側の骨の中にある空洞、鼻腔に隣接している)の入口に鼻水が溜まりやすくなるため、副鼻腔炎蓄膿症)や中耳炎を起こすきっかけになることもあります。「前から吸い出す(取り出す)」「かんで外に出す」ということが大切です。

アレルギーがひどく鼻をかむ回数が多い子どもの場合、鼻の下などが荒れることもあります。その場合、ワセリンなどの塗り薬を利用してケアしてあげるとよいでしょう。

3~4歳頃になれば、ほとんどの子どもがうまく鼻をかめるようになります。もしうまくかめない場合、まずは左右どちらか片方の鼻穴を押さえて「ふん」と息を吐くような練習をします。この際、どちらか一方ずつ順番に行うことがポイントです。

【片方の鼻で息を吐く感覚を覚える】
①鼻の下に手を当て「鼻から息が出ている」ことを感じさせる
②口を閉じて鼻だけから息を吐く練習
③片方の鼻を押さえて片方だけで息を吐く練習をする
【ティッシュを使った鼻かみ練習法】
①広い場所にちぎったティッシュを置く
②たくさん息を吸って溜めさせる
③片方の鼻を押さえて片方の鼻から息を吐きティッシュを飛ばす練習をする

この片方ずつ息を吐き出す方法でうまくコツをつかめない子どもの場合は、さらにティッシュを使って息を吐き出す練習をします。方法は同じですが、息を吐き出す際に「ティッシュを飛ばす」というイメージが加わることと、ゲームのような感覚でできることでうまく鼻がかめるようになる子どももいます。

もし、鼻水が硬くなって鼻腔の壁にこびりついたり、吸引器では取りにくい場合、綿棒などを使って直接取り除いてあげるのもよいでしょう。なお、お風呂上がりは鼻の中が湿って取れやすくなるため、より効果的です。

 

「こどもの様子がおかしい」と思ったときは、日本小児科学会が運営する「こどもの救急(ONLINEQQ)」も参考にしてみてください。

 

【先生方の記事が本になりました】

受診について相談する
  • かたおか小児科クリニック 院長

    片岡 正 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。