【院長インタビュー】

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外科と整形外科診療で広島市の救急医療を支えるシムラ病院
広島市にあるシムラ病院では、『医療の原点は「いつでも」「どこでも」「だれでも」適切な医療を受けられることである。救急医療が医療の原点といわれる由縁である』という理念にもとづき、外傷による救急医療...
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外科と整形外科診療で広島市の救急医療を支えるシムラ病院

公開日 2018 年 08 月 17 日 | 更新日 2018 年 09 月 04 日

外科と整形外科診療で広島市の救急医療を支えるシムラ病院
種村 一磨 先生

医療法人社団曙会 シムラ病院 理事長

種村 一磨 先生

広島市にあるシムラ病院では、『医療の原点は「いつでも」「どこでも」「だれでも」適切な医療を受けられることである。救急医療が医療の原点といわれる由縁である』という理念にもとづき、外傷による救急医療に積極的に取り組み続けてきました。

一般急性期病棟、緩和ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟を有しており、他の病院機能もフル活用することで、できることを的確に判断・実施して、一日でも早く患者さんを地域に返せるよう尽力しています。

地域におすまいの方には「救急のシムラ」というイメージが定着していますが、慢性・変性疾患診療や緩和ケアに積極的に取り組んでいるのも当院の特長です。

シムラ病院が手がける医療や目指す方向性について、理事長の種村一磨(しむら かずま)先生にお話を伺いました。

シムラ病院の診療の特長

救急医療をつうじた地域への貢献

病院外観(シムラ病院よりご提供)

シムラ病院は、広島市内における救急告知病院および二次輪番病院として、二次救急医療に取り組んでいます。

救急医療で診る患者さんは、ホットとコールドと呼ばれるタイプに分けることができます。ホットとは、けが、外傷全般のことをいいますが、その多くは、加齢による変性疾患を基礎にもっているので、このコールドの側面を無視できないのです。

病院外観(シムラ病院よりご提供)

今後は、医療の進歩や高齢化の進行などの影響により疾病構造の変化が進むことから、コールドに該当する患者さんが増加しています。断らない救急の継続、そしてより多くの患者さんに対し、全人的な医療を提供できる体制の整備を進めました。

救急専用入口(シムラ病院よりご提供)

整形外科疾患への取り組み

 
診察室前(シムラ病院よりご提供)

整形外科では骨や筋肉・腱などの診療を行うため、骨折や脱臼など外傷に対する救急診療を行っています。

これら救急外傷以外にも、脊椎や脊髄、関節に生じた病気、スポーツ障害と呼ばれる過度な運動が原因の怪我や障害に対する診療も積極的に行っています。また整形外科には複数の専門外来があり、目的に応じた診療を行っています。

高齢化が進行すると骨粗しょう症の方も増加するため、CTやMRIなど従来から使用されている画像検査機器以外に、全身の骨密度を測定する検査法(DXA)や、末梢骨を高解像度でCT撮影することでより正確な骨構造解析を行う検査法(HR-pQCT)などを行える体制を整えています。

整形外科が診る病気についてより多くの方に知ってもらおうと、病院ホームページ内に「整形疾患ナビ」を開設しました。整形疾患ナビでは、脊椎・股関節・膝関節・足関節など部位ごと、骨粗しょう症や関節リウマチといった病気ごとに、基礎的な情報などについてわかりやすく解説しています。

シムラ病院と近隣病院との連携体制と将来像

病棟機能のフル活用と後方支援病院との円滑な地域連携を目指して

 
病室(シムラ病院よりご提供)

当院で入院されている患者さんの多くは、急性期と呼ばれる症状などの急激な変化を伴いやすい時期にいるため、密度の高い治療を集中的に行うことで、症状や状態の改善をはかります。

急性期を脱した後の回復期や慢性期では、症状の程度など患者さんの状態に合わせて回復期リハビリテーション病棟への移動や、退院、他院への転院といった手続きに進み、なるべく早く患者さんがもといた地域で生活できるようにします。

一人でも多くの救急患者さんを受け入れるため、そして地域全体の医療を円滑に回すため、近隣医療機関との連携をより一層進めていきたいと考えています。

広島市内での当番制救急診療の整備

専門性を重視した医師が増えたことを受け、市や医師会と協議を重ねた結果、各病院の特長に基づいた救急の受け入れをして、臓器別に分けて当番制を導入することにしました。

しかし、その負の側面(専門に偏りすぎる弊害)もあり、高齢者人口の増加を考えると、今後は全身を診ることができる総合診療的な救急医療体制の整備が喫緊の課題といえるでしょう。

緩和ケアとホスピスの仕組みや重要性

緩和ケア病棟のスタッフステーション(シムラ病院よりご提供)

緩和ケア病棟消化器外科の医師として多くの末期がん患者さんを見送った経験から、がん患者さんの苦痛を取りのぞき安らかな最期を迎えていただくため、緩和ケアの重要性を痛感していました。高齢化の進行が加速する中、緩和ケアの充実をはかるため緩和ケア病棟を開設しました。

緩和ケア病棟では、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、薬剤師など、医療の各分野のスタッフが1つのチームとして、がん患者さんやご家族の方をケアすることで、抱える痛みや心の悩みを軽減できるよう支援しています。

院内からの風景(シムラ病院よりご提供)

毎年10月にあるホスピス緩和ケア週間には、緩和ケアとホスピスの仕組みや重要性をより多くの方に知っていただくため、講演会やイベントを開催するなど積極的な情報発信もしています。

シムラ病院の採用・教育体制

シムラ病院の医師採用

シムラ病院では、医師を含む職員を毎年採用しています。

当院は救急医療を多数手がけているため、総合診療による全人的な診療を実現できるようなスキルを身につけるのに適した環境といえるでしょう。

医学生や若手医師へ

なるべく早い時期に救命救急医療を経験して、ノウハウを身につけてください。

ストレートで医学部に入学した方でも、後期臨床研修を終えるころには三十路に差しかかります。専門性を追求したり、ワークライフバランスの充実を図ったりすることも大切ですが、若いうちに救急医療を経験したほうが吸収も早く、身につく知識も多いはずです。

自ら学び、なんでも積極的に吸収して身につけていこうという心意気を見せてください。

種村一磨先生からのメッセージ

地域の皆さんへ

シムラ病院では、これまで要として真正面から取り組んできた救急医療以外に、整形外科診療によるQOL(生活の質)向上、緩和ケアによる手厚いケアにも注力しています。最先端の高度な質の高い医療を提供したいと考えています。ご自身の病気や生活の面で困ったことがある際には、お気軽にご相談ください。

職員の皆さんへ

当院を受診される患者さんは、急性期のさなかにいる方が多いです。患者さんやそのご家族に対し、自分の家族に接するような気持ちで向き合い、支援の手を差し伸べてください。

1972年広島大学医学部医学科卒業。広島大学原爆放射能医学研究所外科、佐賀県立病院好生館外科、広島大学第二病理学教室などを経て、1980年医療法人社団曙会シムラ病院勤務。1987年同院長に就任。1999年からは同理事長に就任。