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院長インタビュー

低侵襲な整形外科医療の実践と後進育成に注力する角谷整形外科病院

低侵襲な整形外科医療の実践と後進育成に注力する角谷整形外科病院
𠮷田 宗人 先生

社会医療法人スミヤ 角谷整形外科病院 院長 和歌山県立医科大学 名誉教授

𠮷田 宗人 先生

目次
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和歌山県和歌山市にある社会医療法人スミヤ 角谷整形外科病院(以下、角谷整形外科病院)は、1971年の開設以来、和歌山県下における整形外科医療の中核的存在となっています。1979年のペインクリニック開設、1982年のスポーツ科学センター開所に続き、1998年には脊椎内視鏡下における椎間板摘出術の実施を始めるなど、常に地域のニーズに応える整形外科医療を提供してきました。

同院の診療体制の特徴や、地域のスポーツ振興への貢献、若手医療従事者の育成などについて、病院長の𠮷田宗人先生にお話を伺いました。

角谷整形外科 病院外観
角谷整形外科 病院外観

当院の整形外科では、頚髄症や頚部神経根症などの頚椎疾患、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などの腰椎疾患を中心に診療を行っています。

頚部および腰部疾患以外にも、五十肩や反復性肩関節脱臼などの肩関節疾患、野球肘などの肘関節疾患、変形性股関節症などの股関節疾患、変形性膝関節症前十字靱帯損傷などの膝関節疾患、骨粗しょう症など、整形外科領域のあらゆる病気に対応できる診療体制を整えています。

当院でもっとも手術症例の多い手術方法は脊椎内視鏡下手術です(2018年1月~12月)。この手術方法は、従来の手術よりも切開範囲が小さく、患者さんの痛みが少ないことがメリットです。

脊椎内視鏡下手術の様子
脊椎内視鏡下手術の様子

当院には、日本整形外科学会認定の脊椎内視鏡下手術・技術認定医が在籍しています(2019年6月時点)。複数の医師によって、複数の患部を同時に手術するタンデム手術により手術時間を大幅に短縮することが可能です。タンデム手術を実施することにより、手術時間の短縮や、低侵襲な治療のために尽力していることは、当院の診療の大きな特徴です。

脊椎内視鏡下手術のノウハウを活かし、医療機器メーカーと共同して、使いやすい手術器具の開発も行っています。精巧な手術器具の開発は、手術時間の短縮にもつなげることが期待できるため、患者さんの体の負担を少なくする低侵襲な治療の提供を目指す当院にとって、手術器具の開発も重要なプロジェクトのひとつです。

形成外科では、骨折腱鞘炎手根管症候群などの手外科疾患と、皮膚および皮下腫瘍やケロイド、巻き爪などの形成外科疾患に対応します。

形成外科においても、整形外科と同様に、患者さんの体の負担を可能な限り少なくするよう努めています。皮膚の腫瘍に対しては、形成外科的縫合法や皮弁法など傷跡が目立たない手術手技の選択はもちろん、骨や関節、神経、血管などの治療においても、顕微鏡や関節鏡などを用いた低侵襲な治療を心掛けています。

当院の麻酔科には、常勤の麻酔科標榜医(代表 木本吉紀先生)が在籍しています(2019年6月時点)。院内に麻酔科の医師が在籍していることで、手術時の麻酔や術後の診察などの臨床麻酔医療を安定して提供できます。

手術時の麻酔では、患者さんの痛みに対する恐怖心を取り除くことが重要です。患者さんの体質などを考慮して慎重に麻酔計画を立てて、患者さんに分かりやすい言葉で説明することを心掛けています。

常設のペインクリニックでは、局所麻酔による神経ブロック療法を行うなどして患者さんの痛みに対応しています。

整形外科の治療においては、手術後のリハビリテーションも重要です。たとえば、肩腱板修復の手術で一時的に肩の動きがよくなったとしても、術後から3カ月以内は縫合した腱板が再度断裂する危険性があるため、慎重なリハビリテーションが欠かせません。

また膝前十字靱帯損傷のように、手術前からリハビリテーションを行い、関節の可動域を広げて、正常な筋力に近づけることが必要な場合もあります。患部の状態を見極めながら、適切なリハビリテーションの実施に努めています。

地元和歌山のスポーツチームに対する医療サポートも当院の取り組みのひとつです。和歌山県体育協会と協力し、大学や高校のトレーナー、国体の和歌山県代表チームの帯同ドクターとして地域のスポーツ選手を支えています。

また、和歌山県高野連、サッカー協会などと提携して、試合中の治療などのメディカルサポートに対応しています。

公益財団法人 和歌山県スポーツ振興財団と提携し、和歌山県のお子さん(幼稚園年長〜小学6年生)を対象としたトレーニングプログラムの作成に協力しています。「速く走れるようになりたい」「けがをしない強い体になりたい」といったさまざまな要望に応えるべく、整形外科病院ならではの視点から、お子さんの運動能力向上をサポートします。

検査室の様子
検査室の様子

当院は日本整形外科学会の専門医研修施設に指定されています。長年に渡る整形外科治療の経験をもとに専門的な技術を教えています。特に脊椎内視鏡下手術については修得を希望する医師も多く、積極的に指導に当たっています。

また、私の出身大学である和歌山県立医科大学では、毎年“和歌の浦低侵襲脊椎外科セミナー”を開催しており、私も後進の育成のためにライブ手術や講義などを行っています。

当院は厚生労働省により、外国人臨床修練制度における臨床修練病院に指定されています。この臨床修練制度は、医療の国際交流と発展途上国の医療水準向上に寄与するため、通常では日本で医療行為を行うことができない外国の医師を対象に、医療研修の範囲で診療を行うことを特例的に認める制度です。脊椎内視鏡下手術などの整形外科医療を学ぶために、当院にもアジア諸国を中心に医師が訪れ、研修に励んでいます。

𠮷田宗人先生からのメッセージ

医師となった最初の数年が勝負です。医師としてどれだけ高く遠くに飛べるかは、助走の勢いにかかっているからです。「どんな医師になりたいか」をよく考え、大きな目標を決めて、高い意識を持ち続けながら努力してください。

また、広い視野を持つことも重要です。もしチャンスがあるなら、留学して見聞を広め、体得したものを日本の医療に還元することもよいでしょう。

治る可能性のある病気を前にしたときに、逃げずに立ち向かう勇気を持ってください。その勇気を支えてくれるのは、それまで培ってきた技術や経験です。一生勉強の覚悟をもって、日々研鑽を続けてください。

地域住民の皆さんや、当院の医療技術を求めて来院する患者さんのニーズに応えるため、患者さんの視点に立った医療に取り組んでいます。「角谷整形外科病院にきてよかった」と思ってもらえるような医療を提供するため、これからも職員一同研鑽に励んでまいります。

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  • 社会医療法人スミヤ 角谷整形外科病院 院長、和歌山県立医科大学 名誉教授

    𠮷田 宗人 先生

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