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練馬区とJADECOM“地域コジェネレーションシステム整備に関する協定締結式”イベントレポート——エネルギーセキュリティ確保の実現に向けて

練馬区とJADECOM“地域コジェネレーションシステム整備に関する協定締結式”イベントレポート——エネルギーセキュリティ確保の実現に向けて
メディカルノート編集部 [取材]

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2020年3月24日(火)、練馬区役所にて、“地域コジェネレーションシステム整備に関する協定締結式”が行われました。

コジェネレーションとは、天然ガス、石油などを燃料として発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステムを指し、日本では、省エネルギーと二酸化炭素の排出削減などの観点から1980年代以降に導入が進み、2013年には全電源の5%ほどを供給するまでになりました。このたび練馬区は、災害時のエネルギーセキュリティ確保の実現に向けて、公益社団法人 地域医療振興協会(JADECOM*)との協定を締結しました。本記事では、その概要と協定締結式の様子をレポートします。

*地域医療振興協会(JADECOM):日本における僻地を中心とした地域保健医療の充実を目的として1986年に設立された。医療資源が不足しがちな僻地での医療の確保および質の向上を目指し、調査研究や普及啓蒙活動を行うとともに、全国各地で病院や診療所の運営を行う。

練馬区では、災害時のエネルギーセキュリティの確保、効率的で低炭素なエネルギーの確保という二つの観点から、自立分散型エネルギー社会の実現を目指し、行政計画としてエネルギー政策に取り組んでいます。その背景には、東日本大震災などで明らかになった、災害時における大規模集中型電力システムの安定供給面での脆弱性と、小型発電機やコジェネレーションなどの分散型発電技術の飛躍的な発展という社会の変化があります。

このような流れのなかで、練馬区とJADECOMは、災害拠点病院である練馬光が丘病院(JADECOM運営)、および医療救護所の練馬区立光が丘秋の陽小学校における地域コジェネレーションシステム整備に関しての協定を締結しました。その目的は、災害時におけるエネルギーセキュリティ確保の実現です。ここでいうエネルギーセキュリティとは、家庭や事業所、避難拠点等などにおいて必要とされるエネルギーが安定的に得られるようにすることを指します。

地域コジェネレーションシステムが整備された後は、光が丘秋の陽小学校が災害などにより停電した場合、練馬区は、JADECOMに対して電力の供給を要請することが可能になります。そして、その要請を受けた場合には、JADECOMは、練馬光が丘病院に整備するコジェネレーションにより発生する電力を光が丘秋の陽小学校に供給します。

地域コジェネレーションシステム整備に関する協定締結式では、開式後、まず協定書の読み上げが行われました。そして、練馬区長の前川(まえかわ) 燿男( あきお)氏からのご挨拶に続き、JADECOMの会長を務める髙久(たかく) 史麿(  ふみまろ)先生よりご挨拶がありました。

前川 燿男氏

地域医療振興協会様には、日頃から多大なるご協力をいただいております。このたびは、環境行政にもお力添えいただき、心から感謝を申し上げます。

これから取り交す協定書は地域コジェネレーションシステムに関するものです。コジェネレーションシステムは、エネルギー効率のよさ、二酸化炭素の排出量が少ないこと、省エネルギーによるコスト削減という面でメリットがあり、環境行政においても重要なツールです。今回の締結により、首都直下型地震などの災害により光が丘秋の陽小学校が停電した場合には、練馬光が丘病院より電力を供給していただけるとのことで、たいへん心強く思います。皆さんと力を合わせ、この光が丘、練馬区における環境行政とエネルギー対策に尽力していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

髙久 史麿先生

このたび、練馬区との間に地域コジェネレーションシステム整備に関する協定を結ぶ機会をいただき、誠にありがとうございました。

JADECOMは、2012年に日本大学医学部より練馬光が丘病院を引き継ぎ、おかげさまで順調に発展を遂げています。そして現在は、練馬区の将来的な人口構造の変化を見込んで改築が計画されており、地域コジェネレーションシステムの整備が完了するのは2年ほど先になります。私たちは引き続き、練馬区における環境行政の発展に全力を尽くして参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

左:前川 燿男先生、右:髙久 史麿先生
左:前川 燿男氏、右:髙久 史麿先生

ご挨拶のあとには、地域コジェネレーションシステム整備に関する協定書の取り交わしおよび記念撮影が行われました。このようにして、“地域コジェネレーションシステム整備に関する協定締結式”は拍手とともに閉式しました。