医療法人社団 善春会 若葉眼科病院(以下、若葉眼科病院)は、眼科を専門とする病院として地域の皆さんの幅広い眼科疾患に対応できる体制を整えています。また、検査体制を整えるとともに、大学病院や地域の医療機関との連携を強化し、適切な医療を提供できるように努力を重ねています。
同院の診療の特徴や強みなどについて、院長の大平 明彦先生にお話を伺いました。
1949年に前身の病院を東京都大田区北糀谷に開院し、2002年8月に現在病院を構える東京都大田区蒲田に新築移転いたしました。移転に際し、設備を新たに整え、幅広い眼科診療を提供できる体制を整えました。現在、大田区をはじめ品川区や川崎区など広い地域から患者さんが来院されます。
これからも、眼科を専門とする病院として診療内容の充実やスタッフの技術向上などに努め、地域の皆さんに貢献いたします。
当院では、一般的な眼科疾患に対する診療やコンタクトレンズの処方はもちろん、白内障や緑内障、斜視、眼瞼下垂などの手術も実施しています。また、加齢黄斑変性の硝子体注射や、繊細さと高度な技術を要する硝子体手術も行っていることが特徴です。一般的な眼科クリニックでは扱うことの少ない病気に対しても、多種の検査機器を使用して正確な診断を行い治療に結び付けております。
手術に関しては、日帰り手術のみならず入院での手術にも対応可能です。手術後の患者さんが安心して過ごしていただけるように、個室・2人部屋・4人部屋を用意しています。
専門的に幅広く眼科分野に対応するには、当然ながら眼科専門の医師が多くそろっている必要があります。当院は、専門性の高い医師をはじめさまざまな眼疾患に対応できるよう多くの医師が在籍いています。女性医師も多いです。
また、糖尿病や高血圧などの内科的な病気が原因となり、目の中のものを写す部分である網膜に障害をきたす患者さんがいらっしゃいます。そうした内科の病気に起因する網膜症の患者さんは、内科において血糖値や高血圧のコントロールを行うことが治療を行ううえで重要となります。そこで、内科の医師が週3日、当院において診察を行っています。このような診療体制を取ることで、眼科医と内科医が緊密な連携を図りながら治療にあたることが可能となっています。
眼科には、視力検査・視野検査・眼底検査など、眼科独自の検査があります。また、斜視(ものを見るとき、左右の目が違う方向を向いてしまう病気)などの検査を正確に、そして視力矯正によって治療を行うために、当院では日本視能訓練士協会が認定する視能訓練士が活躍してくれています。現在、検査員は8名(視能訓練士:6名)が在籍しています。
当院には幅広い眼科疾患の患者さんが来院されるため、検査も多岐にわたります。それに対応できるよう検査機器も充実させており、網膜機能検査装置や超音波診断装置、角膜形状測定装置、3次元眼底像撮影装置(OCT)など多くの検査装置をそろえています。目の症状で困ったことがあれば、ぜひ受診していただければと思います。専門的な知識を有する視能訓練士が正確な検査を実施し、適切な治療につなげるべく、検査体制も万全に整えてまいります。
当院は、杏林大学医学部付属病院や東邦大学医療センター大森病院と連携を図り、非常勤医師として勤務していただいています。このような診療体制が、さまざまな専門的な知識を持った医師による適切な診療につながっていると感じています。
また、杏林大学の専門医制度研修施設として、これからの眼科医療を支える人材を育成しています。若手医師の皆さんが当院で専門知識や経験を積み重ね、地域のみならず日本全国で将来活躍してくれることを期待しています。
上記以外にも複数の大学病院と連携を図っているので、当院で治療が難しい場合にはスムーズに紹介することも可能となっています。これからも、地域の皆さんに対してよりよい医療を提供できるように、医師の充実や連携強化に尽力いたします。
先ほどお話ししたように眼科だけでは治療しにくい病気もあります。そのようなときに、当院に週3回来ていただいている内科医との連携にとどまらず、大学病院や地域の医療機関とも連携を図りながら内科的な治療を併せて推し進めていけたらと考えています。
当院独自の取り組みとしては、患者さんに“医療サービス向上のためのアンケート”を実施しています。当院に対するご意見を頂戴し、改善すべき点はすぐに反映するように心がけています。安心して通院いただける病院を目指し、できることを日々の診療の中で実践してまいります。
医療に携わる皆さんには、患者さんへの配慮を第一に仕事に取り組んでいただきたいです。たとえば、受付のスタッフであれば、にこやかに患者さんと接することで、何かあったときに患者さんが声をかけやすい雰囲気を作ることができるでしょう。困っている患者さんを見かけたら積極的に声をかけるなど、思いやりを持って患者さんに接することを心がけていただければと思っています。
患者さんは、さまざまな不安を抱えて来院されます。ですので、患者さんの気持ちに寄り添いながら診療を行ってほしいと願っています。特に言葉遣いには心を砕き、患者さんの不安を和らげるような対応をしていただけると幸いです。
当院は、患者さんが満足した気持ちで帰っていただけることを最大の目標としています。そのためには、治療面の充実はもちろんのこと、患者さんの心に寄り添う対応が重要であると考えています。
現代においても医学は万能ではなく、治療法がいまだに解明されていない病気もあります。治療法が確立していない場合にも、当院を受診していただいたとき、「話を聞いてよく分かった」と納得していただき、そういった充足感を持ち帰っていただける病院を目指して、スタッフ一同励んでまいります。
*病床数、検査員の人数、提供する医療の内容等についての情報は全て、2024年3月時点のものです。
医療法人社団 善春会 若葉眼科病院 院長
大平 明彦 先生の所属医療機関
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