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編集部記事

帯状疱疹の痛みに対する治療法と自分でできる対策〜皮疹が現れる2、3日程前から痛みが生じる〜

帯状疱疹の痛みに対する治療法と自分でできる対策〜皮疹が現れる2、3日程前から痛みが生じる〜

東京女子医科大学 八千代医療センター

三石 剛 先生

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帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、水痘水ぼうそう)の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで引き起こされる病気です。主な症状は、体の片側に現れる帯状の皮疹や痛みで、軽く触れる程度の刺激にも敏感に反応して痛むことがあります。帯状疱疹で生じる痛みは、放置すると後遺症が残る可能性もあるため、できる限り早めの治療が重要です。

本記事では、帯状疱疹の痛みに対する治療、自宅でできるセルフケアについて詳しく解説します。

帯状疱疹は、過去に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節(末梢神経系の神経細胞が集まっている部分)内に潜伏し、年月を経て再活性することで発症します。再活性化したウイルスは神経を伝わって皮膚に広がり、神経痛を引き起こします。

痛みは皮疹が現れる2~3日程度前から生じることが一般的で、皮疹が現れる時期に痛みもピークに達するとされています。軽く触れる程度の刺激でも敏感に反応し、激しく痛むこともあるため、特に衣服などが触れると強い不快感と痛みが生じます。

痛みには個人差があり、焼けるようなピリピリとした痛み、針を刺されるようなチクチクとした痛みなど、さまざまな表現がされます。また、痛みの強さも軽いこともあれば、眠れなくなるほど強い痛みが生じることもあります。さらに、痛みは忙しく動いているときに軽くなり、夕方や就寝後の安静時に強くなることもあるといわれています。

痛みに対しては、非ステロイド性抗炎症薬、アセトアミノフェンなどの鎮痛剤(痛みが強い場合には麻薬系の経口薬を使用する場合もあります)、ビタミンB12、抗うつ薬、抗けいれん薬の内服を行うことがあります。

さらに痛みが強い場合は神経ブロックを行うこともあります。神経ブロックとは、神経の周囲や神経内に局所麻酔薬を注入したり、高周波の熱やアルコールで神経を麻痺させたりする治療法です。これによって痛みが緩和するとされています。

基本はできるだけ早く抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ビタラビンなど)を点滴、または内服することです。これにより新たな皮疹の出現を防ぎ、皮疹の減少や水ぶくれ消失までの時間を短縮することができるとされています。

ただし、抗ウイルス薬は皮疹が現れてから24時間以内に投与する必要があり、72時間以上経過すると効果が期待できないとされています。通常このような治療を受ける場合は入院する必要はありませんが、顔面、頭部に生じた場合には、髄膜炎脳炎、眼球運動障害、顔面神経麻痺を伴うことがあるため、入院のうえで治療を受けることが望ましいです。

痛みが生じている場所を冷やすとウイルスを活性化させて痛みが増すため、温めるとよいとされています。温めることで血行をよくして、痛む部分に十分な酸素などを行き届かせることで改善するといわれています。

帯状疱疹の原因として疲れやストレスなどで抵抗力が落ちていることが考えられるため、安静にして十分な栄養と睡眠をとることが必要です。無理をすると重症化して入院が必要になることもあるため注意しましょう。

また、抗ウイルス薬の内服中は腎機能障害のリスクがあるため、水分をよく取り尿量を増やすことも心がけましょう。そのほか、薬の副作用として、吐き気や嘔吐、頭痛、錯乱などが現れる場合もあります。副作用が疑われる際には、緊急の受診が必要なこともあります。

帯状疱疹の痛みは皮疹が現れる2~3日前から始まり、水ぶくれができる頃にピークとなります。焼けるようなピリピリとした痛み、針を刺されるようなチクチクした痛みなど、痛み方には個人差があり、痛みの強さも軽いものから寝られないほど強いものまでさまざまです。そのため、我慢せずに受診を検討するとよいでしょう。

また、痛みを生じている場合はそこを温めることで緩和されるといいます。そのほか、日常生活では安静にして十分な栄養、睡眠をとることも大切なので、自宅での過ごし方にも注意しましょう。

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