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帯状疱疹とはどんな病気?〜水ぼうそうとの違いや、症状の特徴について解説~

帯状疱疹とはどんな病気?〜水ぼうそうとの違いや、症状の特徴について解説~
渡辺 大輔 先生

愛知医科大学 皮膚科 教授

渡辺 大輔 先生

目次
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体の片側のしびれや痛みが数日~1週間程度続き、その後、虫刺されのような湿疹(しっしん)や水ぶくれが現れた場合は帯状疱疹(たいじょうほうしん)の可能性があります。帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスが原因で引き起こされる病気で、体内に潜伏していたウイルスが再活性化することで発症するとされています。帯状疱疹の好発年齢は50歳以上であり,加齢による水ぼうそうウイルスに対する免疫力の低下が要因となっていると考えられています。

本記事では帯状疱疹をテーマに、症状や原因、治療や予防法などについて詳しく解説します。

帯状疱疹水ぼうそうと同じウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で生じる病気で、水ぼうそうにかかったことがあれば誰でも発症する可能性があります。

水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に初めて感染すると水ぼうそうを発症します。しかし、その際に神経節(末梢神経系の神経細胞が集まっている部分)内にウイルスが潜伏し、何らかの原因でウイルスが再活性化すると帯状疱疹を発症するといわれています。つまり、帯状疱疹の原因は以前に感染したウイルスが再活性化することで、ウイルスに感染してすぐに発症するのは水ぼうそうで帯状疱疹ではありません。

なお、ウイルスが再活性化する要因としては、加齢、病気や薬などによる免疫力の低下、手術、放射線照射などが挙げられます。

帯状疱疹の初期症状は、体の片側に痛みやかゆみ、知覚異常(刺激がないのに痛みやしびれを感じるなど通常と異なる知覚のこと)などが現れます。これらの症状は数日~1週間程度続くことが一般的です。その後、同じ場所に虫刺されのような紅斑(こうはん)(赤い腫れ)が現れるほか、軽度の発熱やリンパの腫れ、頭痛などの症状を伴うこともあります。続いて紅斑の上に水ぶくれが現れ、1週間程度で破れて潰瘍(かいよう)(組織の欠損)やただれとなります。

患部は軽く触れる程度の刺激でも敏感に反応し、激しい痛みを感じることがありますが、2週間程度でかさぶたになり3週間程度でかさぶたが脱落して治癒するとされています。また、まれではありますが患部をかくことによって水ぶくれが破れてしまうと、そこから細菌感染が起こり、皮膚に傷あとが残ることもあります。

そのほか、患者の約10%に帯状疱疹後神経痛皮疹(ひしん)が治った後も患部に慢性的な痛みが続くこと)が発生するとされています。特に高齢者に見られることが多く、夜も眠れないほどの強い痛みが現れることもあります。

帯状疱疹は脊髄神経や脳神経の神経節につながる場所であればどこにでも発症する可能性があります。たとえば、目につながる神経に広がると目に感染し、視覚障害につながることもあります(眼部帯状疱疹)。また、耳につながる神経に広がれば顔面の部分麻痺や難聴めまいなどが引き起こされる場合もあるといいます(耳帯状疱疹またはラムゼイ・ハント症候群)。

帯状疱疹は基本的に症状から判断できるとされています。しかし、虫刺されやほかの皮膚の病気などと鑑別を必要とする場合もあるため、診断は皮疹のウイルス抗原検査をすることで確定されます。

治療は主に抗ウイルス薬の点滴が行われます。抗ウイルス薬は皮疹が現れてから72時間以内に投与することが望ましいとされますが、水ぶくれが増えている場合や痛みが強い場合などには、それ以降からでも治療を開始します。重症の場合は入院をして点滴をすることもあります。そのほか、患部の保護のために白色ワセリンや、細菌感染を防ぐための化膿疾患外用薬が処方されたり、痛みに対しては鎮痛剤が処方されたりすることもあります。

なお、一度帯状疱疹を発症すると再びウイルスに対する免疫力が上がるため、治癒後の再発の可能性は4%程度とされています。

帯状疱疹水ぼうそうを引き起こすウイルスが再活性化することで引き起こされる症状で、体の片側に帯状に現れる痛みやしびれ、皮疹などが特徴です。気になる症状がある場合は早めの受診を検討するようにしましょう。なお、帯状疱疹の予防としては50歳以上を対象とした帯状疱疹ワクチンの接種(予防接種)が推奨されており、皮膚科などで接種できる場合があります。50歳以上の方はワクチンの接種を検討するとよいでしょう。ただし、持病で免疫を抑える薬剤や抗がん剤の治療を行っている方などは接種できないワクチンもあるため注意が必要です。

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