症状
症状は主に、腫瘍が周囲の神経などを圧迫することによって起こるものとホルモンの分泌異常によるものに分けられます。
周辺組織への圧迫によって起こる症状
下垂体の周囲にはものを見るための神経や目の動きに関わる神経があり、腫瘍がこれらの神経を圧迫すると視野が欠けたり、ものが二重に見えたりするなどの視覚障害を引き起こします。視野が欠ける症状は外側が見えなくなることが多く、この症状は両耳側半盲と呼ばれます。また、圧迫が起こっている場所によっては、頭痛やてんかんなどの症状が現れることもあります。
下垂体ホルモンの過剰産生によって起こる症状
下垂体神経内分泌腫瘍の中にはホルモンを過剰産生するものがあり、それに伴ってさまざまな症状が現れます。たとえば、成長ホルモンの過剰産生による先端巨大症や巨人症の発症、副腎皮質刺激ホルモンの過剰産生によるクッシング病の発症など、過剰産生されるホルモンの種類によって多彩な症状が現れます。プロラクチンという乳汁分泌や乳腺の発達などを促すホルモンを過剰産生するものもあり、その場合は月経不順や不妊、性別や妊娠の有無に関係なく乳汁が分泌されるなどの症状が現れます。
下垂体ホルモンの産生低下によって起こる症状
腫瘍の影響により下垂体ホルモンの分泌が低下することもあります。この場合も分泌が低下するホルモンの種類によって症状が異なり、成長ホルモンの低下では疲労感や体脂肪の増加など、副腎皮質刺激ホルモンの低下では倦怠感、食欲や体重の減少など、甲状腺刺激ホルモンの低下ではむくみ、体重増加などが現れます。また、下垂体後葉まで影響が及んだ場合は尿量が異常に増加する尿崩症を発症する可能性もあります。
実績のある医師
周辺で下垂体神経内分泌腫瘍の実績がある医師
東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学系専攻 認知行動医学講座 脳神経機能外科学 准教授
内科、血液内科、膠原病・リウマチ内科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、泌尿器科、肛門科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科
東京都文京区湯島1丁目5-45
JR中央・総武線「御茶ノ水」東京メトロ丸ノ内線も利用可能 徒歩3分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」 徒歩5分
この記事は参考になりましたか?
なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。
「下垂体神経内分泌腫瘍」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「下垂体神経内分泌腫瘍」に関連する記事