ふせいせいきしゅっけつ

不正性器出血

監修:

原因

不正性器出血の原因には、生殖器の病気やホルモンバランスの乱れなど主に4種類が挙げられます。

器質性出血

外陰部、腟、子宮、卵巣などの生殖器における病気が原因となり生じる不正性器出血です。

不正性器出血が生じる主な病気は以下のとおりです。

・炎症性疾患……細菌性腟炎萎縮性腟炎などの腟炎、子宮内膜炎など

良性腫瘍(りょうせいしゅよう)……子宮頸部(しきゅうけいぶ)や子宮内膜のポリープ、子宮筋腫など

・悪性腫瘍……子宮頸がん子宮体がん卵巣がん子宮肉腫腟がん外陰がんなど

機能性出血

子宮内膜を厚くするエストロゲンと、子宮内膜を維持するプロゲステロンというホルモンの分泌バランスが乱れることによって子宮内膜が不規則にはがれることによって、不正性器出血が生じることがあります。

排卵期出血(中間出血)

排卵期は、ホルモンバランスが大きく変わるため、不正性器出血が起こることがあります。

出血量は少なく、おりものに混じる程度で、出血期間も短期間に留まる傾向にあります。

そのほかの原因による出血

上記以外の原因としては、主に以下が挙げられます。

流産異所性妊娠胎盤早期剥離(たいばんそうきはくり)など妊娠中の異常による出血

・血液の凝固異常など全身性疾患による出血

・受精卵が着床することで生じる出血(着床出血)

・性行為による腟壁の擦過(さっか)、裂傷

最終更新日:
2025年10月15日
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2025/10/15
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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