Img searchbox
子宮

子宮体がん

目次

子宮体がんとは

別名、「子宮内膜がん」と呼ばれる子宮体がんは、子宮の奥にできるがんで、女性ホルモンに影響を受けるがんの一つです。

 

原因

・エストロゲン>プロゲステロンのホルモンバランス

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあります。どちらも卵巣から出るホルモンですが、月経があるときにはこのふたつのホルモンが絶妙なバランスで均衡を保っています。ところが、閉経近くになると卵巣のはたらきが衰え、排卵機能が低下してくるため、エストロゲンが優位になってきます。プロゲステロンには子宮体がんを抑制する効果があるので、そのプロゲステロンが分泌されなくなってくることで、子宮体がんの発生リスクが高まってくるというわけです。

子宮体がんは月経が毎月起こって内膜が剥がれている方には原則として起こらない病気です。内膜が剥がれにくくなる頃、つまり閉経を迎える前後くらいから患者数が増えてきます。

ごくまれに(全体の4%程度)ですが、排卵障害があり30代や40代という若い年代の女性で子宮体がんになる方もいます。

以下に挙げる要因が子宮体がんのリスクとしてあります。

子宮体がんの発症リスク

  • 肥満
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 不妊症
  • 出産経験のない方
  • 排卵障害(月経不順)

 

症状

・不正出血

・おりもの

・排尿痛・排尿困難

・性交痛

特に注意が必要なのは、閉経後の不正出血です。閉経後に、子宮体がんは増加します。その初期症状の代表が「不正性器出血」です。「子宮がん検診」というのは「子宮頸がん検診」です。「子宮体がん検診」は医師が必要だと判断したときに行うとされており、子宮頸がん検診と比較すると、原則ほとんど行われていません。ですから、たとえ「子宮頸がん検診」が正常であったとしても、不正出血があった場合には、早めに産婦人科を受診し、検査を受けるようにしてください。

検査

  • 問診
  • 内診
  • 細胞診
  • 組織診
  • 血液検査
  • 画像検査(超音波検査、CT検査、MRI検査、PET-CT検査など)
  • 子宮鏡検査

1) 子宮内膜細胞診

子宮頸がんの検診と同じで、子宮内膜の検査も外来で十分に可能です。直接、子宮の内部に細い棒状の器具を挿入して細胞を採取して検査する子宮内膜細胞診が一般的です。

2) 組織検査

疑わしいところがあれば、さらにさじ状の器具を使って組織を採取して診断することも行います。ただ、子宮体がんの患者さんは比較的高齢の方が多いので、子宮の中まで器具を挿入することが難しい方もおられます。また、外来での組織検査だけでは診断がつかない場合もあります。その場合には、手術室で麻酔下で子宮内膜全面掻爬術を行い、診断を行う場合もあります。

3) 超音波検査

超音波検査で子宮内膜の厚さを測って判断することも行われます。子宮体がんになると子宮内膜の厚みが増してくることが多いので、超音波検査は有用な検査のひとつですが、初期のがんを検出できない可能性があります。

4) 子宮鏡検査

子宮体がんや子宮体がんを疑う場合に、病変の子宮内における存在や広がりを観察するための内視鏡検査です。子宮の奥にできる子宮体がんについては、子宮の奥の観察のみならず、子宮の入口に近い頸部にまでがんが進んでいるか否かを診断することが可能です。

5) CT、MRI(+大腸内視鏡)

子宮体がんと診断されたら、次に正確な病気の拡がり(子宮の周囲にある臓器、リンパ節、他の臓器への転移)を、内診、各種画像検査(CT、MRI等)、内視鏡検査などを用いてを検査します。

治療

子宮体がんに対する治療方法はステージによって変化します。

1) 手術

治療の主体は手術です。病気の進み具合にもよりますが基本的には子宮、卵巣・卵管、リンパ節を摘出するのが一般的です。現在は子宮体がんの腹腔鏡下手術が保険適応となっており、施設によっては条件が満たせばより低侵襲な手術も可能となっています。

2) ホルモン療法(黄体ホルモンの大量投与)

若年婦人で子宮を温存し妊孕能を維持して治療することを希望される方には、ホルモン剤を使って治療することも可能です。ただし、ホルモン治療の適応となるのは、初期の子宮体がんで、しかも一部のタイプのものに限られるので注意が必要です。

3) 化学療法

子宮体がんの術後には、再発リスクの評価を行います。組織の種類、悪性度、浸潤の程度、脈管侵襲、多臓器転移など種々の項目から評価されます。治療は個々の症例の再発リスクの評価に基づいて決定され、再発リスクが中リスク群以上では、化学療法が考慮されます。また、ステージIVの場合には、手術に先行して化学療法が選択されることがあります。

子宮体がんに関する記事一覧

もっと見る

この病気の記事に協力していただいている先生

病気検索に戻る