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子宮体がんの組織診後に出血が止まらない場合はどうすればよい?〜受診の目安や、組織診後の流れとは〜

子宮体がんの組織診後に出血が止まらない場合はどうすればよい?〜受診の目安や、組織診後の流れとは〜
進 伸幸 先生

国際医療福祉大学医学部 教授

進 伸幸 先生

目次
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子宮体がんの検査では、まず“細胞診”が行われます。しかし、子宮頸がんの検査に比べてその精度は低く、細胞診で異常があった場合にはさらに詳しくがんの状態を調べるため“組織診”を受け、がんの有無を確認する必要があります。

組織診では子宮の組織の一部を採取するため、その際に出血や痛みが伴うことがありますが、このような症状があると不安に思う方もいます。では、組織診を受けた後はどのくらいの期間で出血や痛みがあるのでしょうか。また、出血がおさまらない場合はどのように対処したらよいのでしょうか。

組織診とは、子宮体がんの確定診断で用いられる検査で、がん検診や子宮体がんの検査で最初に行われる細胞診の結果が陽性や偽陽性の場合に、がんの有無や組織型、悪性度を調べるための精密検査のことを指します。

検査法は細胞診と同様に細長い形をした器具を使って、子宮内膜の疑わしい部分の組織を切除し、顕微鏡を用いて診断を行います。ただし、組織診は細胞診よりも強い痛みを伴うことが多いので、必要に応じて麻酔をしたうえで行うこともあります。

前述のとおり、組織診では子宮内膜の組織の一部を切除するため、その後に出血や月経痛のような痛みを伴うことが一般的です。また、数日〜1週間程度は出血や茶色いおりものが見られるといいます。しかし、このような症状は組織診によるもので、通常は数日程度で治ります。ただし、数日〜1週間程度経っても出血が止まらない場合は、何らかの対処が必要なことがあるので注意しましょう。

病院では出血に対して止血剤が処方されます。また、非常にまれですが感染が起こることもあるため、感染予防のために抗生剤が処方されることもあります。

過度に心配せず、しばらく様子を見てもよいでしょう。ただし、数日〜1週間程度経っても出血が止まらない、出血量が多い、あるいは腹痛や発熱が出現した場合には受診を検討しましょう。また、組織診後に出血や痛みがある期間は以下のことに注意しましょう。

入浴や激しい運動は血液の流れを活発にして、さらに出血が止まらなくなったり、量が増えたりする可能性があります。そのため、入浴や激しい運動は出血が少なくなってから行うようにしましょう。

子宮周辺を刺激することによって出血が止まらなくなる恐れがあるほか、再出血や痛みが増すこともあるため、性交渉は1週間程度控えるようにしましょう。また、タンポンの使用も避け、ナプキンを用いるようにしましょう。

組織診の検査結果は、約7~10日で出ます。これは医師から直接聞くことになり、子宮体がんと診断されなかった場合は、今後どのように経過を見ていくかなどを話すことになります。

一方、子宮体がんと診断された場合は、がんの位置や大きさなどを調べるために、必要に応じて複数の検査を行うことがあります。検査の内容は以下のとおりです。

内診では膣に指を入れ、子宮の位置、大きさ、形、硬さ、癒着(ゆちゃく)(炎症を起こして周りの組織とくっつくこと)していないかなどを調べます。そのほか、肛門から指を入れて直腸診をすることもあります。

膣から子宮体部に内視鏡を入れ、がんの位置、形を直接確認する検査です。

この検査は通常、子宮内膜が剥がれる月経終了直後のタイミングで行われます。子宮内膜が厚くなる月経直後や排卵期などは、がんの状態を正しく確認できなくなるためです。

CT検査・MRI検査は、体内の様子を画像にして調べるものです。CT検査はX線を、MRI検査は磁気を使うという違いがあります。

CTでは、リンパ節や子宮から遠い臓器への転移の有無、周囲の臓器へのがんの広がりなどを調べます。また、MRI検査では、がんが筋層内に入り込んでいる深さや、頸部に進展しているかどうか、また卵巣の様子も調べることができます。

腫瘍マーカーは血液検査などで測定できるものですが、卵巣がんと異なり子宮体がんでは診断に使用できる腫瘍マーカーは存在しません。しかし、組織診で子宮体がんと診断がついた後で、病変の広がりや進行を推定するのに参考になるものとしては、CA125という腫瘍マーカーがあります。

組織診では、より詳しくがんの状態を調べるため、子宮内膜の組織の一部を切除することになり、組織診後は出血や痛みを伴うことがあります。また、数日〜1週間程度出血や茶色いおりものが見られることが一般的です。ただし、前述のようになかなか出血が止まらないなどの症状がある場合には、適切な対処が必要になることもあるので、放置せずに医師に相談するとよいでしょう。

また、組織診で確定診断が行われた後は、必要に応じてほかの検査も行うことがあります。これらは今後の治療方針を決めるうえでも重要な役割を果たすため、医師だけではなく患者本人も組織診をはじめ、その後の検査についても十分に理解し、不安や疑問がある場合は医師に質問するようにしましょう。

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