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インタビュー

子宮体がんの初期症状—不正出血やおりものはサイン

子宮体がんの初期症状—不正出血やおりものはサイン
永瀬 智 先生

山形大学医学部附属病院 婦人科 教授

永瀬 智 先生

子宮体がんは、子宮内膜から発生するがんです。不正出血やおりものの異常など、目に見える初期症状があります。今回は、子宮体がんの初期症状について山形大学医学部産科婦人科教授である永瀬智先生に伺いました。

子宮体がんの初期症状として以下が挙げられます。

・不正出血

・おりもの

いずれも視認できるため、注意深く観察することで早期の発見が可能です。特に閉経後の出血は子宮体がんの可能性が高く、注意が必要です。

その他、腰痛・腹痛を伴うこともありますが、これらの症状はほかの病気でもでますので、子宮体がんに特徴的とはいえません。

・生理のある方

生理のある方で、1日2日で終わる少量の出血があっても、排卵時期の出血の可能性があるので、様子を見てもよいことが多いです。しかし、不正出血を繰り返したり長く続いたりする場合は、婦人科を受診したほうがよいです。

・閉経後の方

閉経後に不正出血があった場合は、子宮体がんの疑いがあるのでなるべくすみやかに婦人科を受診してください。子宮体がんの患者さんの80〜90%は、不正出血による受診がきっかけに発見されています。

・閉経に近づいている方

閉経が近づいてくると生理不順になってくるため、不正出血なのか生理なのかわからないことが多くあります。生理の出血か、子宮体がんによる出血かの区別は、診察しなければわかりません。

おりものに少し血が混じっていた程度でも検査をしてみると、実は子宮体がんだったということもあります。子宮体がんは50代に多い病気ですので、閉経後の不正出血なのか、生理なのか気になるときは婦人科の診察を受けることをすすめます。

通常のおりものには、あまり色やにおいがありません。

  • おりものの量が増えてきた
  • 水っぽい
  • 茶色っぽく血が混じっている
  • 今までにないにおいがする

など、普段と違う場合は婦人科に行きましょう。

また、おりものの異常で子宮頸癌が見つかることもありますし、膣炎の可能性もあるため検査を受けるに越したことはありません。おりものの変化には、自分が1番気づくはずです。注意して見るようにしてください。

子宮体がんの患者さんは腰痛・腹痛などの痛みを訴えることがあります。

子宮体がんの腹痛は、急激に出るようなキリキリした痛みではなく、お腹が重苦しい、張っている、なんとなくスッキリしない感じだと表現されることがあります。

患者さんのなかには、子宮の奥にがんが入り込み、子宮が大きくなってしまうことで、骨盤や腰に痛みが生じることがあります。

PMS月経前症候群)がひどくなることはあまりありませんが、経血量や痛みの増加、月経期間が長くなるなどトータルで、生理が重くなることはあるかもしれません。初期症状において、性交痛や排尿痛が起こることは少ないです。

子宮体がんは早期に発見できることが多いことから予後がよいです。1期(がんの進行度)で子宮にがんが限局している段階、または手術をして1期と診断された場合の5年生存率は約95%で、手術で子宮と卵巣を取ることでほぼ完治します。

子宮の筋肉(子宮筋層)にがんが入り込んでいる場合は、転移の危険が高まるためリンパ節をとる手術をします。

治療については記事4『子宮体がんの治療-それぞれの適応と再発リスクについて』をご覧ください

 

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