子宮体がん
- 2023/11/16
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- 2020/07/01
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- 2017/04/25
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原因
子宮体がんの発症には、“エストロゲン”と“プロゲステロン”という2つの女性ホルモンが関わっています。
エストロゲンは子宮内膜の増殖を促す作用があります。一方で、プロゲステロンは子宮内膜の増殖を抑制する作用を持ち、エストロゲンの作用を調整しています。このプロゲステロンが不足して相対的にエストロゲンが過剰となる状態が続くと、刺激によって子宮内膜が異常に増殖し、子宮体がんを発症すると考えられています。
そのため、妊娠回数の少ない人や肥満の人など、エストロゲンに過剰にさらされている期間が長い女性は子宮体がんの発症リスクが高くなると考えられています。
また、以前は更年期障害などの治療で卵胞ホルモン(エストロゲン)製剤だけのホルモン療法を行うことがあり、子宮のある女性にエストロゲンだけのホルモン治療をすることによって子宮体がんのリスクが上がることが懸念されました。しかし現在は、子宮のある女性に対してホルモン治療を行う場合はエストロゲンとプロゲステロンを併用することが一般的であるため、ホルモン治療によって子宮体がんにかかるリスクは小さくなっています。
なお、手術により子宮を摘出した女性に対して行うホルモン治療では、エストロゲンのみのホルモン治療が行われます。
そのほかに月経不順のある人や肥満、糖尿病や高血圧といった病気を持つ人は子宮体がんにかかりやすくなるといわれています。また、子宮体がんや尿路上皮がんは遺伝子の異常によって引き起こされるケースもあり、同じ家系に大腸がんや乳がんを患ったことがある人がいると通常より発症リスクが高いことが知られています。
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