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にゅうがん

乳がん

最終更新日:
2024年09月09日
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治療

乳がんの治療は病変の広がりや病変組織の細胞の特徴などをもとに、手術治療・放射線治療・薬物療法を組み合わせて行います。

手術治療

手術治療とは乳房の一部、あるいは全てを切除する治療です。

がんが大きかったり、複数のしこりがあったりする場合には、乳房全体を切除することが必要です。その場合、手術を行った後にお腹や背中から採取した脂肪組織やシリコンインプラントなどを用いて、乳房を新たに造る手術(乳房再建手術)を行います。

また、乳がんの転移先としては腋の下のリンパ節がもっとも多く、転移の有無を確認するために手術中に腋の下のリンパ節の一部を採取するセンチネルリンパ節生検という検査を行います。この検査でがんの転移がみられた場合には、必要に応じてリンパ節の切除を行います。

2020年4月より、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と診断され、乳がんや卵巣がんを発症している方に対しては、がんの発生を予防することを目的とした予防的対側乳房切除術や予防的卵管卵巣摘出術が保険適用になりました。

放射線治療

放射線治療は、放射線を照射することによってがんを小さくしたり、痛みを和らげたりする治療です。

初期~中期の乳がんでは手術後に行われるほか、手術を行わない中期~後期のがんでも行うことがあります。また、転移したがんの治療にも用いられます。

薬物療法

乳がんの薬物治療には、ホルモン(内分泌)療法、化学療法(抗がん薬)、分子標的治療などさまざまな治療方法があり、がんの性質や進行度、年齢や本人の希望を考慮して治療法を決定します。

初期~中期の乳がんでは手術後に行われるほか、中期の乳がんでは必要に応じて手術前にがんを小さくする目的などで行うことがあります。また、手術を行わない中期~後期のがんや転移したがんの治療にも用いられます。

分子標的薬をはじめとする治療薬の種類が増加し、乳がんの治療の選択肢は広がってきました。今後もさらなる治療の進歩が期待されています。

ラジオ波焼灼療法

2023年12月より腫瘍径1.5cm以下の限局性早期乳がん患者に対してIVR(画像下治療)によるラジオ波焼灼療法*(radiofrequency ablation:RFA)が保険適用になり、治療選択肢の1つとなりました。ラジオ波焼灼療法とは、乳房内の腫瘍に針を刺し、ラジオ波電流で腫瘍に熱を与えて壊死(えし)させる治療法です。

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