
「幸せ」「でも大変そう」。双子を妊娠されるとこんな2つの思いが混ざってくるのではないでしょうか? 育児準備も大変だと思いますが、その前に妊娠中にも注意しないといけないことがあるのです。双子を妊娠した方に絶対知っておいて欲しい基礎知識を成育医療研究センター・周産期母性診療センター医長の和田誠司先生に伺いました。
双胎妊娠の場合、絶対に知っておいてほしいことは3つあります。
3つの項目について詳しく見ていきましょう。
双胎妊娠がわかったら、最初に心に留めて欲しいことがあります。それは、双胎妊娠はリスクの高い妊娠であるということです。妊娠中には色々なトラブルがありますが、双胎妊娠は単胎児妊娠に比べて色々なトラブルを起こす可能性が高いため、可能であれば周産期センターなどの高度な医療環境が整っている医療機関に受診するのがよいでしょう。
ここで特に知っておいて欲しい病気は3つあります。“切迫早産”、“妊娠糖尿病”、“妊娠高血圧症候群”です。それぞれについて詳しく見ていきます。
お腹が大きくなるので「張り」も起きやすいです。結果として、双胎妊娠は単胎妊娠よりも早産を起こす可能性が高くなります。また、早産とならなくても切迫早産で早めに管理を始めるため長期入院することも珍しくありません。
2つとも妊娠による体の負担から起こる病気です。双胎妊娠はより体の負担がかかるので、これらの病気を起こす可能性が高いです。いずれの病気も赤ちゃんとお母さん共に悪影響を及ぼすことがあります。
(参照:「妊娠糖尿病とは? ――胎児への影響も」)
これは双胎の場合でなくてもいえることですが、妊娠は月数「~ヶ月」という言い方でなく週数「~週目」で言えるようにしてください。
例えば7ヶ月といっても、解釈の仕方によっては4週間もの差があり、それだけの差があると医療者側も考えることが全く異なってきます。同じ症状であっても、妊娠週数によっては対応が全く異なることもあります.
何かが起こり電話相談などをする際に主治医につながればいいですが、そうでないことも多いでしょう。臨時の相談をする時には不安をうまく伝える事がなかなか難しいですが、“週数”と次に解説する“膜性”を正確に伝えることができれば、その後の話の伝えやすさがまったく異なってくるはずです。
双子の一般的な表現として一卵性、二卵性というような表現(“卵性”)の仕方がありますが、これはここで説明する“膜性”とは異なります。
“卵性”はリスク評価の際には用いられません。双胎妊娠をした方は“膜性”について知っておきましょう。詳しくは次の記事「双子を妊娠したときの膜性診断―卵性診断との違いとは」をご参照ください。
国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 胎児診療科 医長
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関連の医療相談が11件あります
双胎と出産方法・病院の選択
双子を妊娠しました。現在妊娠9週です。これまでは下から産むことしか想像していなかったのですが、医師に尋ねると「安全面を考えると帝王切開の方がいいかもしれない」と言われました。もちろんリスクはあるでしょうし子供の命が最優先ですが、下から産める可能性はありますか?個人病院より、大きな病院の方がいいのでしょうか?
左胸下の痛み、肋軟骨炎
1週間前に起床した際に、左胸下の肋骨に違和感があり、押すと痛みあり。 強めに触ったり押すと痛い。 内科に行き、触診してもらい、ピンポイントの痛みだったのと、押す以外では痛みを感じないので 肋軟骨炎と診断を受けました。 数日で痛みは少しずつ軽くなったので安心したのですが、 また、今度は痛みがあった場所より下側を押すと痛みが出て、 また、肋骨の痛む部分を直接触っていなくても その周辺の皮膚を引っ張るとその肋骨部分に痛みを感じたりと、 少し痛みの範囲が広くなったので、 また再度受診し、レントゲンとエコーをしてもらいましたが、特に心配な事なないとの事でした。 気になって過剰に触ったり押したりしていたから、余計に痛みが広がってしまったのかも。との事でしたが、 その様な事はあるのでしょうか? 膵臓や肝臓などの病気ではないか、癌が骨に転移している痛みなのか、と心配が拭えません。 どの様な事が考えられますか? この痛みの原因を突き止めるために また他の検査を受けるべきですか? またどの様な検査が、ありますか?
仕事があるが心身ともに限界な時
仕事に行きたくありません。肉体的にも疲れました。 心療内科で薬も調整していますが一切改善しません。もちろん自分でも努力しているつもりです。 今までしたことがないミスをしたり、イライラや悲しくなったり、挙動不審な振る舞いをしているように感じたり、動悸、とても身体が重い、など様々苦しいです。 原因は仕事の忙しさと人間関係ですが、職場の上司に相談しても味方になってくれず、産業医もアドバイスをくれませんでした。 再度薬を調整して様子を見るような余裕は心身ともになく、今にでも仕事から逃げ出したいです。 ちなみに以前に仕事の忙しさが原因で病気休暇を取ったことがあるので、もう繰り返したくありません。今日これからどうしたらよいでしょうか。
動脈硬化指数について
身長153センチ、58キロあります。 産後数年経つのに痩せられずにいます。 4年前までは48キロぐらいでした。 市の検診でコレステロールなどが引っかかり、一応病院を受診。 やはりコレステロールなどが高かったです。 そちらの説明は受けたのですが、下の端の方に動脈硬化指数というものを見つけました。 2.9以下のところ3.2Hとありました。 ネットで調べると結構やばいみたいなこと書いてあってすごく不安になりました。 痩せれば減るのかな?と思うのですがどうすればいいのでしょうか? あと3.2Hという結果は結構ヤバめなのでしょうか?不安です。
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