症状
妊娠高血圧症候群は、妊娠中に血圧が収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上となることで診断されます。
妊娠高血圧腎症となった場合に起こるほかの臓器障害として、子癇(けいれん)発作、脳出血、肺水腫(肺に水がたまる)、肝機能異常、腎機能異常、HELLP症候群(赤血球の破壊、肝機能異常、血小板減少)などが挙げられます。これらは具体的な症状として、強い頭痛、神経麻痺、視野障害、呼吸困難、吐き気・嘔吐、右上腹部痛、尿量の減少、むくみなどさまざまな形で現れます。また、胎盤の機能が低下するため、母体だけではなく胎児にも影響を及ぼすのもこの病気の特徴であり、胎児発育不全や常位胎盤早期剥離、胎児死亡のリスクが高くなることが知られています。
特に妊娠34週未満で発症した場合は重症化しやすいとされており、母子ともに命の危険に陥ることもあるため注意が必要です。
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