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掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手掌や足底に白い小膿疱(膿をもった水疱)がみられる病気です。増悪・寛解を繰り返し、慢性的に経過します。中年の女性によくみられ、男性に比べると2~3倍ほ...
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皮膚

掌蹠膿疱症しょうせきのうほうしょう

更新日時: 2017年04月25日【更新履歴
更新履歴
2017年04月25日
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概要

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手掌や足底に白い小膿疱(膿をもった水疱)がみられる病気です。増悪・寛解を繰り返し、慢性的に経過します。中年の女性によくみられ、男性に比べると2~3倍ほど高く発症するといわれています。

治療は、外用薬、紫外線療法、抗生物質、ビタミン剤などを組み合わせて行われます。また、扁桃腺炎や虫歯と関連性があることから、扁桃摘出術や虫歯の治療などで掌蹠膿疱症が改善することもあります。

原因

掌蹠膿疱症が起こる詳細な原因は不明ですが、以下のようなものが増悪因子として考えられています。

  • 扁桃腺炎
  • 虫歯
  • 歯周病
  • 喫煙
  • 金属アレルギー
  • ストレス
  • 薬剤

このなかでも、扁桃腺炎など口の中の病気が手足に症状を引き起こすことは特徴的です。扁桃は、口から体内へ侵入する細菌やウイルスなどの病原体を排除する「免疫の最前線」の役割を担う器官です。掌蹠膿疱症は、扁桃腺に対する炎症と深く関係していることから、免疫異常により起こる病気であると考えられています。

また、薬剤は20種類程度が原因となり得ますが、なかでも高血圧の治療薬(特にCa拮抗薬)は頻度が高くなっています。

症状

症状としては、手のひらや足の裏などに多発する、膿がたまった水疱(膿疱)がみられます。掌蹠膿疱症の膿疱は、好中球(白血球の一種)が角質に溜まったものであり、無菌性であることが特徴です。そのため、他者に接触しても感染することはありません。

膿疱は、手足に生じる赤みから起こります。しばらくすると色調が茶色に変化し、水疱が破れてかさぶたを形成します。時間経過とともに皮膚症状は変動し、新旧の皮膚病変が混在します。痛みが生じたり、爪の形が変形したりすることがあります。

また、掌蹠膿疱症は、胸鎖肋過形成症と呼ばれる病状を併発することがあります。胸肋鎖骨過形成症は、増悪を繰り返しながら進行していく病状です。胸骨、肋骨、鎖骨が腫脹し、痛み症状が伴います。掌蹠膿疱症の約10%にみられます。また、胸肋鎖骨過形成症の約80%は掌蹠膿疱症に合併して発症し、単独で発症することはほとんどありません。

検査・診断

掌蹠膿疱症の診断は、以下4つの検査の結果をもとに行われます。

  • 視診、ダーモスコープ(いわゆる拡大鏡)の所見
  • 顕微鏡によって真菌感染を除外するため真菌の有無を評価する
  • 耳鼻咽喉科や歯科での診察により扁桃腺炎・虫歯・歯周病との関連を評価する
  • パッチテストにより何の金属に反応があるか(陽性であるか)を確認する

治療

外用薬による治療

掌蹠膿疱症の治療は、主にステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏などの外用薬が使用されます。皮膚病変が強い時期には作用の強いステロイド剤、皮膚の炎症所見がおさまってきた段階では作用の弱いステロイド外用薬が使用されます。

紫外線療法

外用薬が奏功しない場合には、PUVA、ナローバンドUVB、エキシマライトなどの紫外線療法が、単独ないし併用して行われます。

内服療法

ビタミンA誘導体の内服やビオチンを使用することがあります。

扁桃摘出・歯科治療

掌蹠膿疱症は、扁桃炎や虫歯等がきっかけで発症することがあります。そこで、扁桃摘出や歯科治療が行われることがあります。

その他、喫煙が増悪因子となっていることが多いため、禁煙は治療の一環です。金属アレルギーの関与も指摘されており、原因となっている金属を排除することも大切です。

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