ばいどく

梅毒

最終更新日:
2024年10月09日
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2024/10/09
更新しました
2020/11/25
更新しました
2017/04/25
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症状

梅毒の病気の進行は3段階で表され、時間の経過に伴い症状が徐々に進行します。また、症状が現れたり、自然に消えたりを繰り返すこともあります。

第I期梅毒(感染から約3週間)

梅毒トレポネーマに感染してから3週間ほどの潜伏期間を経て、感染が生じた粘膜や皮膚に“初期硬結(しょきこうけつ)”や“硬性下疳(こうせいげかん)”と呼ばれる硬いいぼのような皮疹が生じます。多くは外陰部の目につきにくい部位にでき、通常は痛みやかゆみなどを伴わないため発症に気付かないケースも多いとされています。梅毒は偽装の達人とも呼ばれ、初期の段階では他の病気と間違われることも多い病気です。このほか、脚の付け根のリンパ節などが腫れることもあります。

治療をしなくても症状は2〜3週間で一時的に軽快しますが、梅毒トレポネーマは体内に残ったままの状態です。

第II期梅毒(感染から数か月)

第I期梅毒の症状が改善して4~10週間ほど経過した後に、梅毒トレポネーマが血液によって全身に運ばれることで、外陰部を中心として全身に皮疹や脱毛などの皮膚症状が現れるようになります。

特徴的な症状は手のひらや足の裏、全身に現れる発疹です。これらの症状も痛みやかゆみを伴わないことが多く、治療をしなくても数週間〜数ヶ月で症状が治まります。

また、発熱や倦怠感などの全身症状を伴うことも多く、中には髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こすケースも多々あります。しかし、発熱や倦怠感などの症状は数週間~数か月で自然に治るため、医療設備が整っていない開発途上国などでは明確な診断が下されないケースも少なくありません。

なお、感染から1年未満のI期とII期は梅毒の感染力が高い時期です。性的接触による感染力が高く、症状が現れていない時期(潜伏期)であることから、気付かずに感染を広める可能性もあります。検査をしないと梅毒に感染したかどうか分かりません。症状の現れ方には個人差があるため、気になる症状などがある場合には検査を受けることが大切です。

第III期梅毒(感染から数年~数十年)

第II期の症状が治まると、数年~数十年は何も症状がない状態が続きます。多くはそのまま梅毒トレポネーマが体内に潜伏した状態で一生を終えますが、約30%では再び症状が現れることがあります。治療をしない状態では、やがて心血管や神経にも異常が現れるようになります。

症状の程度はさまざまで、“ゴム腫”という軟らかい腫瘍(しゅよう)が皮膚や肝臓、骨などにできるのみのこともあれば、心臓や神経(脳、脊(せきずい))にダメージが生じて命に関わる重篤な状態に陥ることもあります。

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