ばいどく

梅毒

最終更新日:
2020年11月25日
Icon close
2020/11/25
更新しました
2017/04/25
掲載しました。
この病気の情報を受け取るこの病気は登録中です

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

医師の方へ

症状

梅毒は、発症してから経時的にさまざまな症状が現れるのが大きな特徴の病気です。梅毒の病気の進行は3段階に表され、時間の経過に伴い症状が徐々に進行していきます。また、症状が現れたり、自然に消えたりを繰り返すこともあります。

第I期梅毒(感染から約3週間)

梅毒トレポネーマに感染してから3週間ほどの潜伏期間を経て、感染が生じた粘膜や皮膚に“初期硬結”や“硬性下疳”と呼ばれる硬いイボのような皮疹が生じます。多くは外陰部の目につきにくい部位にでき、通常は痛みやかゆみなどを伴わないため発症に気付かないケースも多いとされています。梅毒は偽装の達人とも呼ばれ、初期の段階では他の病気と間違われることも多い病気です。また、脚の付け根のリンパ節などが腫れることもあります。

痛みがないことも多く、特に治療をしなくても2〜3週間で症状が消えてしまいます。

第II期梅毒(感染から数か月)

第I期梅毒の症状が改善して4~10週間ほど経過した後に、粘膜や皮膚から体内に侵入した梅毒トレポネーマが血液によって全身に運ばれることで、外陰部を中心として全身に皮疹や脱毛などの皮膚症状が現れるようになります。

特徴的な症状は手のひらや足のひら、全身に現れる発疹です。これらの症状も痛みやかゆみを伴わないことが多く、治療をしなくても数週間〜数ヶ月で症状が治まってしまいます。

また、発熱や倦怠感などの全身症状を伴うことも多く、中には髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こすケースも多々あります。しかし、数週間~数か月で自然に治っていくため、医療設備が脆弱(ぜいじゃく)な発展途上国などでは明確な診断が下されないケースも少なくありません。

感染から1年未満のI期とII期では梅毒の感染力が高い時期です。性的接触による感染力が高く、症状が現れていない時期(潜伏期)でも気付かず誰かに感染を広める可能性もあります。検査をしないと梅毒に感染したかどうか分かりません。症状の現れ方には個人差があるため、気になることがある場合には検査を受けることが大切です。

第III期梅毒(感染から数年~数十年)

第II期の症状が治まると、数年~数十年は何も症状がない状態が続きます。多くはそのまま梅毒トレポネーマが体内に“潜伏”した状態で一生を終えますが、約30%では再び症状が現れることがあります。治療をしないでいると、無症状のまま症状が進行し、やがて心血管や神経にも異常が現れるようになります。

症状の程度はさまざまであり、“ゴム腫”と呼ばれる軟らかい腫瘍(しゅよう)が皮膚や肝臓、骨などにできるのみのこともあれば、心臓や神経(脳・脊髄(せきずい))にダメージが生じて命に関わる重篤な状態に陥ることもあります。

医師の方へ

医師向けの専門的な情報をMedical Note Expertでより詳しく調べることができます。

この病気を検索する

「梅毒」を登録すると、新着の情報をお知らせします

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

実績のある医師をチェック

梅毒

Icon unfold more