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インタビュー

公開日 : 2015 年 10 月 17 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

梅毒は、感染しても初期の症状には痛みや痒みといった変化が現れないこともあるため、病変に気がつかず病気が進行してしまうことがあります。しかしこうした梅毒の症状や見た目の変化をご存知の方は少ないのが現状です。

梅毒に感染したときにあらわれる症状について、画像や写真をもとに臨床経験豊富な尾上泰彦先生に教えていただきました。

梅毒の初期症状

梅毒とは、トネポレーマ・パリダムが体内に侵入することでおこる性感染症です。梅毒は症状を確認することができる「顕症梅毒」と、トレポネーマ・パリダムに感染しているものの症状があらわれない「無症候梅毒」があります。

顕症梅毒は症状の進行具合によって、4つの病期に分けることができます。顕症梅毒における初期症状は、梅毒の原因であるトネポレーマ・パリダムが体内に侵入してから3か月くらいの間に確認することができます。梅毒の初期にみられる症状のひとつに初期硬結があります。これはコリコリとして小さな赤い隆起のことで、のちにこの硬結部位を中心に潰瘍が生じます。こうしてできた潰瘍のことを硬性下疳といい、痛みがないのが特徴です。初期硬結や硬性下疳はトレポネーマ・パリダムの侵入部位に生じるため、性器周辺に確認されることが多いのですが、口や肛門・乳頭周辺などにできることもあります。

ほかにも、横痃(おうげん)や横根(よこね)と呼ばれる鼠径リンパ節の腫れを確認することがあります。梅毒が原因の横根は感染してから3週間以降に鼠径部(足の付け根)に生じることが多く、初期硬結や硬性下疳と同様に痛みを伴わないことが特徴です。

 

こうした梅毒感染時の初期症状には痛みがないため、見えにくい部分に病変ができたときには見逃してしまうこともあります。そして病変は時間が経てば自然に消えてしまうため、治ったと誤解をしてしまい放置されてしまうことも多いです。しかし体内のトネポレーマ・パリダムにより、症状は見えないところで進行しているため、梅毒は2期へと着実に進行していきます。

梅毒の名前の由来となった楊梅

 

梅毒の症状の変化

性病のひとつである梅毒とは、アメリカ大陸を発見したコロンブス一行がもたらした風土病で、ヨーロッパでは「悪魔のお土産」と言われており、20年足らずで日本にやってきたと言われています。(通説)

 

しかし現在では、ペニシリンの登場により治療方法が確立したことで、早期に発見をして治療を開始すれば治る病となりました。

梅毒に感染したときにあらわれる症状は、病期によって以下のように変化していきます。

 

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