検査
症状などから潰瘍性大腸炎が疑われた場合は、次のような検査を行います。
血液検査
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症を引き起こすばかりでなく、粘膜にダメージを与えて出血が生じることがあります。そのため、潰瘍性大腸炎が疑われるときは、炎症や出血による貧血の程度を評価するために血液検査を行うのが一般的です。
また、潰瘍性大腸炎は大腸がんと似た症状が現れ、場合によっては大腸がんを併発しているケースもあるため、腫瘍マーカーの有無を調べることもあります。
画像検査
大腸の状態を評価するため、X線やCTなどによる画像検査を行います。また、大腸内部の状態を詳しく調べるには、大腸内視鏡検査を行うのが必須です。潰瘍性大腸炎の確定診断には、内視鏡検査で病変の一部を採取し、顕微鏡で組織の状態を詳しく調べる病理検査を行う必要があります。
また、内視鏡検査は診断時だけでなく、診断が確定した後でも病状の変化を調べる目的で繰り返し行っていくことが必要です。
医師の方へ
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【症例紹介】潰瘍性大腸炎合併大腸がんと治療について(2500字)
札幌医科大学 消化器内科学講座では、地方中核病院との間で、炎症性腸疾患(IBD)に関する遠隔連携診療を実施している。遠隔連携診療とは、専門医と患者、地域病院医師の3者を結ぶ新しい遠隔診療方式で、Doctor to Patient with Doctor(D to P with D)とも呼ばれている。
【論文紹介】Induced organoids derived from patients with ulcerative colitis recapitulate colitic reactivity(1700字)
潰瘍性大腸炎患者由来のオルガノイドは元の腸炎の性質を反映する潰瘍性大腸炎(UC)は、主に若年~成人期に発症する大腸の炎症性疾患であり、本邦においてその患者数が近年増加の一途をたどっている。また若年者に多く発症するため、生涯治療の継続が必要とされる難治性疾患である。潰瘍性大腸炎の発症には、粘液の分泌不
【症例紹介】Epstein-Barr virus(EBV)とチオプリン製剤投与――EBV感染状況の確認(1200字)
当院では関連病院と連携し、インターネットを介した遠隔診療を行っており、今回紹介する症例はその遠隔診療で話題となった例である。10歳代、男性X年1月からの腹痛、血便でA病院(関連病院)を受診した。全大腸内視鏡検査で全大腸にびらん、粗造な粘膜を認め、潰瘍性大腸炎(全結腸炎型)と診断された。1月末より寛解
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