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潰瘍性大腸炎の治療について――​​薬物療法、血球成分吸着除去療法(CAP)

潰瘍性大腸炎の治療について――​​薬物療法、血球成分吸着除去療法(CAP)
太田 章比古 先生

医療法人愛知会 家田病院 副院長・IBD部長

太田 章比古 先生

藤原 恵子 さん

医療法人愛知会 家田病院 看護部長

藤原 恵子 さん

目次
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IBD(炎症性腸疾患)のひとつである潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にただれや潰瘍ができる病気です。根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、病気の状態に合わせた適切な治療を行えば、症状をコントロールすることが期待できます。潰瘍性大腸炎の治療としては、主に、薬物療法や、血液を体外に取り出して有害な物質を取り除く「血球成分吸着除去療法(CAP)」などを行います。

今回は、潰瘍性大腸炎の治療の選択肢を述べるとともに、家田病院における潰瘍性大腸炎の治療について、副院長・IBD部長の太田 章比古先生、看護師の藤原 恵子さんにお伺いしました。

潰瘍性大腸炎は、主に薬剤を用いて治療します。病気の状態によって適切な薬剤は異なるため、副作用や合併症に注意しながら、患者さん一人ひとりに合わせた薬剤の組み合わせを検討します。使用する薬剤には次のような種類があります。

軽症から中等症の場合、炎症を抑える作用のある薬剤を使用します。内服薬のほか、大腸の先端だけに炎症が起こる直腸炎型の患者さんの場合は、お尻から注入する坐薬を使うことが多いです。

体内で起きている異常な免疫反応を調整するために、免疫調整剤を組み合わせて使用することがあります。効果が現れるまでに1~3か月ほどかかるため、炎症が落ち着いているときに、内服薬や座薬などと併用します。

中等症から重症の患者さんには、強力に炎症を抑制する作用のあるステロイドを使用します。体の免疫力が低下して感染症にかかりやすくなるなど、注意の必要な副作用があるため、患者さんの状態に応じて使用を検討します。

通院頻度は、患者さんの重症度によって異なります。症状が落ち着いていれば、2~3か月に1回程度の通院で問題ない患者さんもいらっしゃいます。

CAP

血球成分吸着除去療法(CAP)とは、血液の一部を体外に取り出して、医療機器に血液を通過させることで、体に悪さをしている特定の血液成分を除去し、その後、血液を体内に戻す治療法です。体調が悪くなって下痢の回数が増えてきたときに実施し、下痢を抑える効果が期待できます。薬を使わない治療法であるため、治療による体への影響を減らすことにもつながります。

治療回数は週1~3回で、1回の循環にかかる時間は約60分程度です。一連の治療につき、10回または11回分まで保険適用されています。

当院は、血球成分吸着除去療法(CAP)に必要な機器を複数配置しているため、いつでも治療を行うことができます。当院の患者さんの中には、当日の朝に予約の電話をして、「今から血球成分吸着除去療法(CAP)を受けたい」という方もいらっしゃいます。随時、患者さんのご都合に合わせて対応しています。

また、血球成分吸着除去療法(CAP)は、両腕に注射針を刺して行う治療法であるため、うまく刺さらないかもしれないと不安に思う方や、約60分間じっとしているのはつらいと感じる方もいらっしゃると思います。しかし、当院の看護師は、IBD(炎症性腸疾患)の患者さんのケアの経験を積んでおり、スムーズな対応が可能ですので、リラックスして治療に臨んでいただければと思います。

普段の過ごし方について、あまり神経質に考える必要はありません。患者さんの中には、真面目な方や、心配しやすい性格の方が多いようですが、ストレスなどがきっかけで急に症状が悪化することがあります。

たとえば食事について、「これを食べても大丈夫ですか?」と、患者さんから質問されることがありますが、症状が落ち着いているときは自由に食べて構いません。下痢が激しい時期は、脂っこいものや刺激のあるものを避けて、バランスのよい食事を心がけてください。細かいことを気にしすぎないことが大切です。

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