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編集部記事

軟便の対策とは?〜軟便の多くは生活習慣を改善することで対策できる〜

軟便の対策とは?〜軟便の多くは生活習慣を改善することで対策できる〜
藤城 光弘 先生

名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座(消化器内科学分野) 教授

藤城 光弘 先生

飛田 恵美子 先生

名古屋大学医学部附属病院 消化器内科 医員

飛田 恵美子 先生

目次
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軟便とは、腸のはたらきに異常が生じることによって便に含まれる水分量が増加し、便が通常より柔らかくなることです。軟便は下痢の一種と言うことができ、1日に3回以上の軟便や水様便(水っぽい便)が生じることを下痢症と呼びます。

主な原因としては、食事やストレスなどの生活習慣のほか、病気や薬の服用による影響などが考えられており、場合によっては適切な治療を行う必要があります。本記事では、軟便の原因から予防するための対策、軟便が生じたときの対処法までを詳しく解説します。

軟便が生じる原因にはさまざまなものが考えられ、その原因によって軟便を予防する対策も異なります。そのため、まずは軟便の原因が何なのかを理解したうえで対策を行うことが大切です。

以下では軟便の主な原因と軟便予防のための対策を解説します。

食中毒などの食あたりや消化に悪いものの食べすぎ、お酒の飲みすぎなどによって腸が刺激され、軟便が生じることがあります。

これを避けるためにも、生ものや賞味期限の切れた食品、お酒には注意しましょう。また、消化の悪い食べ物や、カフェイン、アルコールなどは取りすぎると消化不良を起こすこともあるため、食べすぎない、飲みすぎないことを心がけましょう。

精神的なストレスや気温差などによる肉体的なストレスによって自律神経が乱れると、軟便が生じることがあります。

その対策として、睡眠を十分に取る、規則正しい生活をするなど、ストレスを溜めすぎないことを心がけましょう。具体的には1日7~8時間の睡眠を取る、できるだけ決まった時間に食事を取る、就寝時間・起床時間を定める、適度な運動を心がける、といったことを行うとよいでしょう。

ウイルスや細菌による感染症(いわゆるお腹の風邪)によって一時的に軟便が生じることがあります。また、過敏性腸症候群(IBS)やクローン病潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)などの病気では、軟便が続くこともあります。

軟便が続く場合には何らかの病気が隠れている可能性もあり、治療が必要となることがあるので、まずは内科・消化器内科などを受診することを検討しましょう。

抗菌薬など一部の治療薬は、服用することで副作用として軟便が生じることがあります。

しかし、薬を飲み始めてから軟便が生じたからといって、自己判断で服用を中止するのは控えましょう。中には、継続して服用する必要がある薬もあります。そのため、まずは担当医に相談しましょう。場合によっては、同じ作用がある別の薬の処方や治療薬の変更が検討されることもあります。

前述のとおり原因別に対策を行うことも大切ですが、軟便が生じた場合にはまずお腹を冷やさないようにし、消化によい食事を取るなど、腸を安静にすることを心がけましょう。また、便とともに多くの水分が排出され脱水症状に陥ることもあるため、十分な水分補給を行うことも大切です。

そのうえで原因別の対策を心がけるとよいでしょう。ただし、このような対策や対処を行っても軟便が続いている場合は、かかりつけ医に相談、もしくは受診を検討するようにしましょう。

軟便の症状が軽度である場合には、下痢止めなどの市販薬を服用し様子を見てもよいでしょう。ただし、数日経っても治らない場合、軟便以外にも腹痛や吐き気などの症状を伴う場合、便の色が通常時と異なる場合には、病気の可能性も考えて病院の受診を検討しましょう。

特に食中毒の場合には、下痢止め薬を飲むことによって逆に症状が悪化することがあります。軟便とともに発熱や吐き気、血便などの症状が見られる場合は、食中毒の可能性があるため、市販薬を服用せず早めに病院の受診を検討しましょう。

軟便にはさまざまな原因があり、予防のための対策もそれぞれですが、その多くは食事やストレスなどの生活習慣を改善することで対策できるといえます。ただし、生活習慣を改善してもよくならない場合には思わぬ原因によって生じている可能性もあるため、病院の受診を検討しましょう。また、現在服用している治療薬がある場合には、受診時に必ず伝えるようにしましょう。

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  • 名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座(消化器内科学分野) 教授

    藤城 光弘 先生

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