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インタビュー

公開日 : 2016 年 01 月 19 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

クローン病の治療-手術が必要になるときとは

広島大学病院感染症科教授
大毛 宏喜先生

口の中や胃、小腸や大腸など、消化管に炎症をきたす「クローン病」は、薬物療法などの内科的治療とともに、外科的治療(手術)を組み合わせ、症状を抑えながら体の栄養状態を保っていくことが大切です。中国・四国地方で炎症性腸疾患の手術治療を行える数少ない専門施設である広島大学第一外科の大毛宏喜先生に、手術をした方がよいと考えられるケースについて教えていただきました。

クローン病の治療は内科的治療が中心

潰瘍性大腸炎と同じく、クローン病の治療もまた内科的治療が基本となります。具体的には、次のような薬剤や栄養剤を投与します。

  • 栄養療法(成分栄養剤)
  • 生物学的製剤(抗TNFα抗体)
  • ステロイド
  • 抗炎症剤(5-ASA)
  • 免疫調節剤

しかし、薬剤のみでは治療を継続できない場合があり、そのときには手術による治療を選択します。クローン病と診断された患者さんのうち、何らかの外科的治療を必要とする方は、発症後5年で30%、発症後10年で70%前後と報告されています。

手術を行うのはどんな症状を起こしているとき?

クローン病の手術は、急いで行うべき場合と、緊急性はないものの行った方がよい場合のふたつに分けて考えます。

【手術を急ぐ場合】

穿孔(腸に穴があく)、大量出血、内科的治療で改善しない腸閉塞(中毒性巨大結腸症)、腫瘍 

【緊急性はないものの手術を行った方がいい場合】

難治性狭窄・瘻孔形成、難治性の腸管外合併症(発育障害、壊疽性膿皮症など)、難治性肛門病変

この中でも、腹部手術の適応として最も多いのは、腸管の狭窄です。これは、炎症を繰り返すことで腸管が硬くなり、管内が狭まってしまい、食べたものなどの通過に支障をきたすものです。また、炎症が大きくなり、隣り合う臓器や皮膚に穴をつくってしまう「瘻孔(ろうこう)」や、潰瘍からの出血も時に見られます。痔瘻に対する手術が多いことも、クローン病の特徴のひとつです。

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