インタビュー

クローン病の食事、カロリー目安シート

クローン病の食事、カロリー目安シート
高添 正和 先生

東京山手メディカルセンター 副院長 消化器内科・炎症性腸疾患内科:IBD 炎症性腸疾患センター長

高添 正和 先生

外食時に患者さんがお店に要望を伝える時や自分で料理をする時に参考にできるよう、ここでは東京山手メディカルセンター副院長、炎症性腸疾患センター長高添正和先生監修の栄養管理ブックを再編成したカロリー目安シートを掲載します。ぜひ参考になさってみてください。

※ページ下のカロリー目安シートは印刷できるように表示しています。スマートフォンでご覧の方はぜひパソコンでご覧ください。

一日の栄養所要量

エネルギーとタンパク質は、下記の値に自分の理想体重をかけた値が自分にとって必要な栄養所要量です。

理想体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

たとえば身長が160センチの場合、1.6×1.6×22で割り出された値「56.32kg」が理想体重です。その値にエネルギーとタンパク質の値をそれぞれかけると、エネルギーは「1971.2~2252.8」、たんぱく質は「33.792~45.056」という値が導き出されます。つまり、一日のエネルギー所要量は約1970~2250kcalでタンパク質所要量は約34~45gということになります。

エネルギー35~40(kcal)×理想体重

タンパク質0.6~0.8(g)×理想体重

脂質30(g)

カリウム2000(mg)

マグネシウム280(mg)

カルシウム600(mg)

リン700(mg)

鉄10~12(mg)

銅1.6~1.8(mg)

マンガン3.0~4.0(mg)

亜鉛9~12(mg)

ヨウ素150(µg)

セレン

45~60(µg)

 

セレン

セレンという物質は、各種栄養剤には微量しか含まれていません

そのため、クローン病患者さんにとってセレンは不足しがちになります。主に一食あたり10µg以上のセレンを摂取できるのは次の食品です。

・さわら、かつお、あじ、たい、いわし、ひらめ、かき、えび、まぐろ、わかさぎ

・ごま、しらすぼし

・とりもも(皮なし)、とりささみ

・そらまめ、あずき、えんどうまめ

・卵

・食パン

・そば粉

・ココアなど

一日の献立は、おかずよりも炭水化物など主食を中心に摂るようにしましょう。

食事のポイント

・下痢や腹痛など症状のひどい時は外食を控えましょう。

・栄養表示をチェックする習慣をつけましょう。

・食材に何を使っているかわかりにくいメニューは選択しないようにしましょう。

・自分に適した食品の種類・量を守って食べましょう。

・消化を良くするためによく噛んでゆっくり食べましょう。

・ドレッシング、マヨネーズ、ソースなど調味料類は控えめにしましょう。

・熱いもの、冷たいもの、香辛料の強いものなどは腸に刺激を与えるので控えましょう。

・アルコールはできる限り控えましょう。

・時間を決めて規則正しく食事を摂る習慣をつくりましょう。

食材を選ぶポイント

緩解期には消化が良く腸に負担を与えない食品を摂ることが大切です

主食を中心にして、脂肪、繊維質が多いもの、辛いものや塩分の強いものなど刺激物は避けるようにします。

食材選びのポイント
食材選びのポイント

カロリー目安シート

下記は、私が味の素ファルマと一緒に作成したクローン病の方のためのカロリー早見表です。麺類・ごはん、肉類・一品料理、デザート・ファストフードの3つに分類しています。なお、安心ランクはすべての患者さんに共通するものではありませんので、ご自分の状態と相談しながらよりご自分の理想的な管理シートに近づけていってください。外食時、お店に要望を伝える時や自宅で料理をする際にぜひ参考にしてみてください。

※以下表、高添先生と味の素ファーマ共同作成の『Deli-foods Guidebook for Crohn’s Disease Patients』より再編成

麺類・ごはん類のカロリー目安
麺類・ごはん類のカロリー目安
肉類・一品料理のカロリー目安
肉類・一品料理のカロリー目安
デザート・ファストフードのカロリー目安
デザート・ファストフードのカロリー目安