きんちょうがたずつう

緊張型頭痛

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

緊張型頭痛は、ストレスを原因のひとつとして発症するタイプの頭痛であり、慢性的な頭痛としては頻度の高いものであると考えられています。

頭を締め付けられるような頭痛があり、30分程度で頭痛がおさまることもあれば、長いときには1週間程度持続することもあります。研究によって差はあるものの、日本のある疫学調査によると1年有病率は20パーセントほどであると報告されています。

緊張型頭痛は、頭痛の性状のみからは片頭痛との鑑別が困難な場合があり、治療薬に対しての反応性や経過を含めて両者を区別します。緊張型頭痛の多くは、ストレスの対処や痛み止めの服用などで対応することは可能ですが、なかには慢性的に強い頭痛を反復する場合もあり日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

原因

原因は、完全には明らかになっていない部分が多いです。緊張型頭痛は頭が締め付けられるような頭痛を生じますが、神経が発症基盤にあることが示唆されています。具体的には、中枢神経の交感神経系が過剰にはたらいており、頭蓋骨周囲に存在する筋肉の一部に対しての血流障害が基盤にあると考えられています。

また、痛みの閾値が変化し、脳が痛みを感じやすいような状態に変化していることも推定されています。そのほか、そもそも頭蓋骨を取り巻く筋肉自体の異常が基盤となって、緊張型頭痛の痛みが誘発されているのではないかとも推定されています。

また、頭痛を誘発するようないくつかの危険因子の存在も報告されています。代表的なのはストレスであり、身体的・精神的なストレスのいずれも誘発因子となりえます。具体的には、長時間のデスクワーク、誤った姿勢、パソコンや携帯の使い過ぎなどの身体的ストレスや、仕事からくるプレッシャー、人間関係から生じる精神的なストレスなどが挙げられます。

症状

緊張型頭痛の特徴として、頭痛がダラダラと毎日続くことが挙げられます。頭痛は数十分でおさまることがある一方、1週間ほど持続する場合もあります。また、歩行や階段の上り下りなどの日常動作で痛みが増悪緩解することはありません。頭痛は特に誘因なく始まり、後頭部を中心として側頭部や首にかけて痛み出します。

痛みは激烈というほど強くなるわけではなく、日常生活を送ることはできますが、頭がはちまきで締め付けられるようにじわじわと痛みます。また、頭の痛みに加えて、目の疲れやめまいを随伴症状としてみることもあります。緊張型頭痛は精神的・肉体的なストレスを原因として発症する関係から、ストレスが蓄積しやすい夕方に痛みが生じることが多いです。

同じく頭痛がおこる病気として片頭痛があります。典型的な片頭痛では、発作前に目の前がチカチカする、頭痛の性状も締め付けられるというよりは拍動性にズキンズキンと痛むというものです。典型的なものであれば、緊張型頭痛と片頭痛を区別することは可能ですが、典型例ばかりではなく、両者を鑑別するのが困難なこともあります。

検査・診断

基本的には、頭痛や随伴症状などに関しての特徴を詳細に問診することをベースに診断されます。病気を確定するための検査はありません。

しかし、頭蓋内病変(脳腫瘍やくも膜下出血など)や目の病気(緑内障など)、感染症(髄膜炎など)、膠原病(こうげんびょう)の一種を基礎として頭痛が発症することもあります。身体診察や頭痛の性状、頭痛以外の症状などを総合的に加味したうえで、緊張型頭痛以外の病気が疑われるようであれば、

  • 頭部CTやMRIなど画像検査
  • 眼底検査や眼圧測定
  • 髄液検査
  • 血液検査

など

適宜疑われた病気に対して特異性のある検査を行います。

治療

緊張型頭痛の治療は、ストレスのコントロールと薬物療法の2つが大きな柱になります。

ストレスが誘因となるため、心身の安静を保つことが発作を避けるためには重要です。姿勢が悪い場合には正しい姿勢をとることを心がけ、長時間同じような姿勢をとることは避けましょう。また、気分転換できる方法を見つけることも重要です。仕事のストレスから開放されるために趣味や家族・友人との時間をとるようにして心身のリフレッシュをとりましょう。首回りや頭の緊張をほぐすために、ストレッチを取り入れることも効果的です。

緊張型頭痛の痛みに対しては、鎮痛剤が使用されます。そのほか、筋肉の緊張をほぐすためにエベリゾンやチザニジンなどの飲み薬、ボツリヌス毒素などが検討されます。また、精神的ストレスが基盤にあると考えられる場合には、抗うつ薬などが使用されることもあります。慢性的に経過することもある病気なので、薬物療法に頼りすぎるのではなく、生活習慣の改善を見直し根本的な原因の是正を心がけることも大切です。

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