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きんちょうがたずつう

緊張型頭痛

最終更新日
2020年07月17日
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2020/07/17
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

緊張型頭痛は、頭痛もちの頭痛である“一次性頭痛”の中でもっともありふれたタイプの頭痛です。WHOと国際頭痛学会などとが共同で行った調査や、国内の疫学調査では、成人の有病率は約20%~40%と推計され、男女ともにみられますが、女性に多い傾向があります。

原因

緊張型頭痛の発症メカニズムは明確には解明されていませんが、慢性的なストレスが強い人、首や肩などの筋肉の血行が悪化している人などが発症しやすく、これらの要因が作用して痛みの感じ方が強くなっていると考えられています。また、睡眠不足や目の疲れ、(がく)関節症、うつ病なども緊張型頭痛の引き金になることがあるとされています。

特に、長時間にわたって首や肩に負担がかかる不自然な姿勢を続けることが誘因となることも多く、うつむきがちな姿勢となりやすい長時間のドライブやデスクワークなどのほか、高さの合わない枕の使用なども緊張型頭痛を引き起こすことがあります。

最近では、頭痛頻度の多い慢性緊張型頭痛は、神経生物学的な異常を伴う病態が存在すると考えられています。

症状

頭痛は、両側で感じることが多く、圧迫感やしめつけ感が主体で数十分から数日間持続します。痛みの程度は、軽度から中等度で日常的な動作で頭痛が悪化することはないため、家事や仕事は何とかこなせます。このほか、頚部痛や肩こり、めまい感、浮遊感を伴ったり、光過敏や音過敏のいずれかを伴ったりすることがあります。片頭痛でみられるようなひどい吐気や嘔吐(おうと)はありません。

頭痛の頻度によって、反復性緊張型頭痛(月1~14日)と、慢性緊張型頭痛(月15日以上)に大別されます。片頭痛との区別が難しい場合や、片頭痛と緊張型頭痛の両方を合併している場合があります。反復性緊張型頭痛は身体的あるいは精神的ストレスに対する反応として誰にでも起こりうる頭痛です。身体的ストレスには長時間の同一姿勢、不自然な姿勢、PCやスマートフォンの使用、眼精疲労などが含まれます。また、本人はストレスと意識していない場合もあります。

慢性緊張型頭痛は、頭痛の頻度が多いため、生活の質(QOL)が大きく損なわれることがあります。

検査・診断

緊張型頭痛は、検査で診断されるものではありません。緊張型頭痛に似ているほかの二次性頭痛が疑われる場合、画像検査や血液検査が行われます。また、月1回前後と頻度が少なく、鎮痛薬が有効であれば、特別な検査は必要ありません。

頭痛頻度が多く、程度が増悪する傾向があれば、脳腫瘍や頚椎疾患などで生じる二次性頭痛を鑑別するために、採血や頭部CT検査、頭部MRI検査や頚椎レントゲンなどの画像検査を行うことがあります。また、薬剤の副作用によって緊張型頭痛に似た頭痛が生じることもあるため、薬との関係を確認する必要があります。

治療

月1回前後と頻度が少なく、一般的な鎮痛薬が有効であれば、特別な治療は必要ありません。都度、自分に合った軽めの鎮痛薬で対応しましょう。

毎月数回頭痛が生じるのであれば、生活習慣を見直し、姿勢の改善、運動に励む、睡眠時間を確保するなど是正できるところがあれば、改善するよう工夫をしてみましょう。

頭痛の頻度が多く、鎮痛薬を3日以上服用しているという場合は、薬物療法が必要となります。鎮痛薬の飲みすぎで薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)に陥ることを避けることも重要です。その人の状況をみて、筋弛緩(きんしかん)薬や抗不安薬、抗うつ薬などが予防薬として用いられます。ストレス過多によって頭痛の悪化が見られる場合は、リラクゼーションや認知行動療法など精神療法が行われることもあります。

予防

緊張型頭痛を予防するには、できるだけストレスがたまりにくい生活を心がけることが大切です。社会生活を送るうえで精神的なストレスを完全に排除することは困難ですが、余暇の時間を持つなど適度にストレスを発散・解消できるような習慣を身につけましょう。

また、身体的なストレスを防ぐには、長時間同じ姿勢を取らないようにすることやストレッチなどを行うことが有効です。スマートフォンやパソコンの使い過ぎにも注意しましょう。

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