原因
腎不全は上述したとおり、“急性腎不全”と“慢性腎不全”の大きく2つに分類されます。それぞれの特徴は次のとおりです。
急性腎不全
急激に腎機能が悪化する腎不全を指します。
急性腎不全はさらに脱水や心不全、大量出血、血圧低下、腎梗塞など、腎臓への血流が低下することによって引き起こされる“腎前性腎不全”、急性腎炎や薬剤性腎障害など腎臓自体に何らかの異常が引き起こされることが原因の“腎性腎不全”、前立腺肥大症や尿管結石、膀胱がんなど尿が排出される経路の異常が原因である“腎後性腎不全”に分類されます。
なお正確には“急性腎障害”という単語が用いられますが、“腎前性”“腎性”“腎後性”という表現を用いる際に、慣習的に“急性腎不全”という単語も用いられています。
慢性腎不全
長い時をかけて徐々に腎機能が悪化していく腎不全のことを指します。
原因はさまざまですが、もっとも多いのは糖尿病による動脈硬化に起因する糖尿病性腎臓病とされています。そのほか、慢性糸球体腎炎や腎硬化症なども慢性腎不全の原因となります。
なお現在は“慢性腎臓病”という単語が用いられ、その進行度によってステージ1から5まで分類がされています。
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