症状
自己免疫性肝炎の自覚症状には、体のだるさや疲れやすさ、食欲の低下などが挙げられますが、一般的に初期症状は軽いため自分では気付きにくく、健康診断での肝機能値の異常をきっかけに発見されるケースが少なくありません。
また病状が進行すると肝硬変に至り、上記の症状の加えて足のむくみや腹水がたまることによるお腹の張り、食道静脈瘤の出血による吐血が生じることがあります。このほか、肝臓がんを合併することもあります。
急性発症例
近年は一部の自己免疫性肝炎で急性肝炎のように急激に症状が進み、肝不全に陥る例があることが分かってきています。このような例では、自覚症状として体のだるさや食欲の低下のほか、肌や白目の部分が黄色くなる黄疸、ぼんやりしたり寝入ったりしてしまう意識レベルの低下(肝性脳症)などの症状が現れます。
主な合併症
自己免疫性肝炎は、ほかの自己免疫性疾患を合併するケースも多くあります。合併する主な病気としては、慢性甲状腺炎、シェーグレン症候群、関節リウマチなどが挙げられます。
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