検査・診断
1型糖尿病の診断は、症状の確認と血液検査で行います。
まず、問診で口渇や多飲、多尿、体重減少などの高血糖症状が現れていないかを確認するとともに、糖尿病の家族歴やこれまでにかかったほかの病気などが確認されます。
血液検査では、血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)など高血糖状態を評価する検査項目のほか、抗GAD抗体や血中インスリン濃度、ケトン体が測定されます。抗GAD抗体は1型糖尿病に特徴的なβ細胞の破壊を示唆する自己抗体で、1型糖尿病では多くの場合陽性となります。血中インスリン濃度は、インスリンの分泌低下の程度を調べる目的で測定されます。また、ケトーシスやケトアシドーシスを合併していないかを確認するため、血液検査(または尿検査)でケトン体の値を調べることもあります。
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