視界が歪む:医師が気にする危ない症状|症状辞典

視界が歪む

受診の目安

夜間・休日を問わず受診

急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。

  • 片目の特定の領域が見えない
  • 見えない領域が中心に迫るように広がってきている

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • 片目で見たとき、中心付近がゆがんだり、見えない領域がある
  • 白くかすむ、まぶしい、見えにくさなどの症状がある
大路 正人 先生

[監修] 大路 正人 先生

滋賀医科大学眼科学講座 教授

目次
項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。
  1. 視界が歪む病気
    1. 目の病気
    2. 受診の目安とポイント
視界が歪む

視界の歪みは自覚しないまま進行してしまうこともめずらしくありません。しかし、ある日次のような症状にふと気づくこともあります。

  • 物が歪んで見えるような気がする……目の病気?
  • 片目をつぶってみたら、大きな視界の歪みがあって驚いた
  • 視界の中心が見えにくくて、歪みもあるように感じる

このような症状がある時、考えられる原因にはどのようなことがあるでしょうか。

視界の歪みは気づかないままということも多々あります。片眼だけに症状が出た時、もう片方の目が自然に見え方を補ってしまうためです。視界の歪みを早期発見するためには、時々、片眼で視野をチェックしてみると良いでしょう。

もし、視界に歪みがある場合には何らかの目の病気が考えられます。

視界を歪ませる目の病気には、主に以下のようなものがあります。

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

黄斑とは網膜の中心にある、ものを細かく見分けるために大切な役割を果たしている場所です。この黄斑に障害が生じる病気が加齢黄斑変性です。

名前の通り加齢が主な原因で、特徴的な症状としては視界の歪みの他、視界の中心が見えにくくなり、視力低下が起きます。また、色を識別しにくくなることもあります。

加齢黄斑変性
関連記事数: 12記事

網膜剥離(もうまくはくり)

眼球の内側にある網膜がはがれる病気です。加齢が主な原因ですが、目の周辺や頭への衝撃などが原因となることもあります。

前兆として飛蚊症や、チカチカとした光の点滅を感じる光視症が起きることもあります。とくに飛蚊症と光視症が同時に起きた時などは注意するようにしましょう。多くの場合にはまず視野の周辺が見えなくなり、見えない部分が中心に拡大してきます。そのような症状があれば至急眼科を受診しましょう。

網膜剥離
関連記事数: 7記事

中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)

上で述べた黄斑に水ぶくれが起こり、部分的な網膜剥離が起こった状態となる病気です。

視界の歪み、視力低下、色覚異常、視界の中心が暗く見えるといった症状が起こります。数ヶ月で自然治癒することもありますが、再発も起きやすいことが特徴です。

中心性漿液性脈絡網膜症
関連記事数: 0記事

黄斑円孔

黄斑に穴があく病気です。初期症状としては視界の歪み、物の見えにくさなどが特徴です。穴の部分が拡大するにつれて、見えにくい部分も大きくなり、視力も低下します。

自然治癒することはなく、メガネ等での矯正も難しいですが、手術により視力を回復することが出来るとされています。

黄斑円孔
関連記事数: 0記事

網膜前膜

黄斑上膜とも呼ばれる、黄斑の上にセロファン状の膜が形成される疾患です。そのため、かすみ目、視力低下、視界の歪みといった症状が現れるようになります。

視界が歪んでいると感じたら、また目の症状が他にもあるような時には、すぐに眼科へ相談しましょう。

いつから視界の歪みがあるのか、どんな症状があるのか、できるだけ具体的に医師に説明することがポイントになります。