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時期ごとの妊婦健診 妊娠12週~24週未満
妊娠中期とも呼ばれる12週~24週は、本格的な妊婦生活がスタートする時期です。この時期は、様々な体の変化に注意する必要があります。妊娠中期の妊婦健診の内容と、注意すべき点について昭和大学医学部産...
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時期ごとの妊婦健診 妊娠12週~24週未満

公開日 2016 年 02 月 24 日 | 更新日 2018 年 01 月 05 日

時期ごとの妊婦健診 妊娠12週~24週未満
松岡 隆 先生

昭和大学医学部産婦人科学講座 准教授

松岡 隆 先生

妊娠中期とも呼ばれる12週~24週は、本格的な妊婦生活がスタートする時期です。この時期は、様々な体の変化に注意する必要があります。妊娠中期の妊婦健診の内容と、注意すべき点について昭和大学医学部産婦人科学講座准教授の松岡隆先生にお話頂きました。

妊娠中期は本格的な妊婦生活がスタートする時期

妊娠12週からは本格的な妊娠生活に入る時期です。この頃になって悪阻(おそ/つわり)が終わると、体が少しずつ妊婦として変化してきます。15~16週ぐらいになると周囲も妊娠を気づくようになりますから、その変化にうまく対応してほしいと思います。

基本的な検査項目

血圧、尿、体重、子宮底長、腹囲は、時期に関わらず健診毎に計測します。(詳細は『妊婦健診の内容 基本的な検査では何を行うのか』

血算、血糖

多くて3回、通常2回は行います。

血算は貧血の度合いを見る検査で、血糖は血中にどのくらい糖が含まれているかを判断する検査です。

『妊婦健診の目的。なぜ妊婦健診は必要なのか?』のとおり、貧血と血糖値の高さは妊娠糖尿病などの病気を招く可能性があるため、注意が必要です。貧血がひどい場合は、鉄剤の投与などが行われます。

※参考記事:『妊娠糖尿病とは? ―胎児への影響も』

妊娠中期に気を付けておくこと

出血

出血は特に注意を払ってください。妊娠中期移行の出血は、周産期合併症のサインのこともあります。そのため、妊娠中期になってから出血があった場合、迅速に原因をしっかりと確定することが重要です。

出血の量では十分な判断にならないため、少量の出血だからといって放っておくのは危険といえます。原因が何なのかを解明する必要があるため、産婦人科を受診してください。

胎動 

初産の場合、20週以降になると胎動を感じられるようになります。20週台前半は、家事や仕事などで動き回っていて忙しかったりするとそちらに意識が行ってわからないこともありますが、後半になってきたら、日中に動いていても胎動を感じられる機会が増えてきます。

赤ちゃんがしっかりと育っていることをチェックするために、1日1回は安静にして、胎動があるかどうかを確認することをお勧めします。もちろん胎動の全てを感じられるわけではなく、気づいてないこともありますが、胎動があるかどうかは意識してみてほしいと思います。しっかりと胎動を感じる時間を確保して、それでも胎動がなければ病院に連絡してください。

運動、姿勢

適度な運動は推奨されますが、体調に異常があるときは控えるようにします。また、姿勢について注意すべき点は、楽な姿勢を避けることです。ソファーにもたれかかるなど、楽な姿勢はお腹を圧迫して気持ち悪くなってしまう恐れがあります。同様に、食べてすぐ横になるなど、お腹に負荷をかける姿勢は控えましょう。

旅行、遠出

旅行に関しては、妊娠中であっても旅行を禁止することはありませんが、母子手帳を必ず持参してください。行ってはいけないとまでは言わないものの、産婦人科医という立場からすれば、お勧めできるという行動ではありません。血栓症になるリスクが高まっているため、飛行機に乗る場合はエコノミー症候群にならないよう対策をしていきましょう。

 

筑波大学医学専門学群を卒業後、昭和大学医学部に入局。同大学産婦人科学講座講師、医局長を経て、2014年より昭和大学医学部産婦人科講座准教授兼医局長。周産期医療を専門とする一方、胎児ドックをはじめとした超音波検査のスペシャリストでもある。大学に所属する傍ら、自由が丘の田中ウィメンズクリニックで地域医療にも貢献し、幅広く活躍している。