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インタビュー

公開日 : 2016 年 10 月 25 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

子宮脱(骨盤臓器脱)の症状や原因は? 出産や加齢が関係する子宮などの臓器が膣の中へ下がってくる病気

女性の骨盤内で臓器を支えている筋肉や靭帯(じんたい)が出産や加齢などの原因によって緩み、骨盤内の臓器が膣の中に落ち込んだり、膣の外に出てくることがあります。この状態を総称して骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)といいます。下垂する部位によって子宮脱(しきゅうだつ)・膀胱瘤(ぼうこうりゅう)などいくつかに分かれますが、その中でも多くみられるのが子宮脱です。高齢化にともなって骨盤臓器脱の患者さんは近年増加傾向にあるといわれています。子宮脱をはじめとする骨盤臓器脱とその治療について、昭和大学医学部産婦人科学講座の石川哲也先生にお話をうかがいました。

子宮脱をはじめとする骨盤臓器脱(POP)はどのような状態か

骨盤臓器脱は骨盤内にある臓器の位置が下がり、膣の中に落ち込んだり、膣外に飛び出してしまったりする状態

子宮や膀胱、直腸など骨盤内の臓器は通常、骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)という筋肉や内骨盤筋膜(ないこつばんきんまく)と呼ばれる靭帯などの組織によって支えられ、一定の位置にとどまっています。

骨盤底の支持機構

ところが、たび重なる出産や加齢のためにこれらの筋肉や靭帯が緩んでくると、骨盤内にある臓器の位置が下がってくることがあります。その結果、それぞれの臓器に接する膣(ちつ)の一部とともに膨らんで膣の中に落ち込んでしまったり、あるいはさらに下がって膣外に飛び出し、脱出と呼ばれる状態になったりします。

下垂する臓器が子宮であれば「子宮脱(しきゅうだつ)」と呼ばれますし、膣の前面が緩むと膀胱が落ちてくるので「膀胱瘤(ぼうこうりゅう)」や「膀胱脱(ぼうこうだつ)」、後ろであれば「直腸脱(ちょくちょうだつ)というように呼び方が変わります。子宮脱や膣脱が主となるため性器脱(genital prolapse)と呼ばれることもありますが、近年では肛門から直腸が脱出する直腸脱(ちょくちょうだつ)も含めて、骨盤臓器脱(Pelvic Organ Prolapse; POP)と表現されることが多くなっています。

 

骨盤臓器脱(POP)の種類

 

子宮脱や膀胱脱、直腸脱など症例画像でみる骨盤臓器脱(POP)

 

完全子宮脱(石川哲也先生提供)
完全子宮脱

 

 

膀胱脱(石川哲也先生提供)
膀胱脱

 

 

 

小腸瘤(石川哲也先生提供)
小腸瘤

 

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