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公開日 : 2017 年 07 月 20 日
更新日 : 2017 年 07 月 22 日

知っておきたいがんの基礎知識-6割の患者さんはがんを克服できるようになってきた

高齢化に伴い、日本ではがんの罹患率が高くなっています。しかし、それに伴い診断や治療、緩和ケアの分野で医療も進歩してきています。

東京女子医科大学 がんセンター長の林和彦先生は正しいがんの基礎知識を一般の方に伝えるため、教員免許も取得して日本各地で授業や講演を行なっています。がん教育・啓発活動に尽力され、この分野のトップランナーでもある林先生にがんの基礎知識や現状についてお話しいただきました。

がんは治らない病気?

みなさんは「がん」という疾患名を耳にしてどのようなイメージを持たれるでしょうか。「治らない」「死んでしまう」「怖い」ほとんどの方がそのようなイメージをお持ちではないかと思います。確かに、どんなに治療を尽くしてもがんが治らず亡くなっていく方はおり、メディアなどではこのようにがんで亡くなってしまった方ばかり取り上げられます。しかしその一方で、がんを克服して社会復帰する方も多くいらっしゃいます。

がんは確かに死亡率の高い疾患ですが、基礎知識や正しい情報を知らずに過度に不安がったり、怯えたりするのは余計に身体や心の負担を増やします。まずはがんがどのような疾患なのか、正しい基礎知識を身につけることが大切です。

がんの罹患率

がん患者さんの3人に2人はがんを克服している

まずはがんに罹患する方の基本的なデータをご説明します。2012年のデータでは、がんに罹患する方の男女比は男性63%、女性47%と男性のほうがやや多いことが特徴です。日本の人口のうち、男性で3人に2人、女性で2人に1人の方が生涯に一度はがんに罹患するといわれています。つまり今やがんは誰でもかかる恐れのある、珍しくない疾患であるといえます。

では日本国民の大半が考えているように、がんは治らない、罹患すれば死んでしまう疾患なのでしょうか。実は必ずしもそうとは限りません。がん患者さんの6割以上はがんを克服しています。2016年の予測では日本人のがんの罹患数は101万人ほどで、がんで亡くなった方の数は37万4000人ほどといわれています。

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