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院長インタビュー

沖縄県の医療発展に尽力する牧港中央病院

沖縄県の医療発展に尽力する牧港中央病院
洲鎌 盛一 先生

牧港中央病院  理事長・院長

洲鎌 盛一 先生

沖縄県浦添市にある牧港中央病院は、主に心臓や血管、腎臓の病気に対する診療を行っています。同院は1985年に沖縄県内ではじめて腎臓移植を行うなど、沖縄県の医療発展に尽力してきました。同院の特色や、国際的な病院を目指して行っている取り組みについて医療法人 博愛会 牧港中央病院 院長の洲鎌盛一(すがまもりいち)先生にお話を伺いました。

当院は、沖縄県に循環器の病気に対する治療や、末期腎不全に対して透析治療を行える施設を備えることを目的に開院しました。沖縄県で循環器の手術や血液透析を行わなくてはならない患者さんが、本土に行く負担を減らしたいと考えたためです。

その流れとして現在、当院では心大血管手術、不整脈アブレーションや心不全治療、血液透析治療を主に行っています。

<牧港中央病院の主な診療科>

  • 心臓血管外科
  • 循環器内科(不整脈・心不全治療部門)
  • 循環器内科(心・血管内治療部門)
  • 人工透析内科 
  • シャントセンター

以上の診療科で、日々の診察にあたっています。

牧港中央病院よりご提供

当院では地域の医療ニーズに合わせて高度な診療を行っています。たとえば、ペースメーカー(除細動付き、再同期型)の手術や不整脈アブレーションの手術も可能になりました。

地域のニーズや沖縄県の医療ニーズに合わせて、特に心血管、腎疾患に対する医療を展開してきました。

TAVIとは、大動脈弁狭窄症※に対する治療方法の1つです。TAVIは経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会が行っている一定の基準を満たした施設でしか行うことができない手術方法です。当院がTAVIの施設基準を取得することで地域医療や沖縄県の医療に貢献できるのではないかと考えています。

※大動脈弁狭窄症とは、大動脈弁が狭窄し、血液が通過できる面積が狭くなる病気

牧港中央病院よりご提供

当院の心臓血管外科では、心臓弁膜症虚血性心疾患大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)などの手術を行っています。また、循環器内科と連携を行い、ペースメーカーを用いた心臓再同期療法の同時手術にも対応しています。心臓や血管の病気の患者さんに対して、さまざまな治療を行っていけるように努めています。

2012年に新築移転した際に、手術台と心・血管X線を撮影できる装置を組み合わせたハイブリッド手術室を配備しました。ハイブリッド手術室を配備したことで、大動脈瘤のステンドグラフト内挿術を行うようになりました。ステントグラフト内挿術とは、ステントで大動脈瘤が起こった部分の血管を補強する手術です。人工血管にステントという器具を使用します。

また、2015年から弁膜症に対するMICS手術を開始しました。MICS手術とは、胸骨を切らずに弁膜症の治療を行う手術方法です。MICS手術では、胸骨を半分ほど切ることもありますが、体の負担が少なく行えるといわれています。ステンドグラフト内挿術やMICS手術などの低侵襲手術を行うことで、常に患者さんの負担を少なくするように努めています。

当院の循環器内科は不整脈心不全治療を行うチームと、心・血管内治療を行うチームで診療にあたっています。それぞれのチームで診療を分担することで、患者さんに適した治療を提供していきたいと考えています。

循環器内科の不整脈・心不全治療部門では、不整脈に対する高周波カテーテルアブレーションの治療や、ペースメーカーの手術などを行っています。また、先ほども述べましたが、心臓血管外科と連携し、手術を行うこともあります。

心・血管内治療部門では、狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患や、末梢血管疾患(下肢閉塞性動脈硬化症)などの治療を行っています。また、日帰りカテーテル検査も実施しています。透析患者さんのシャントトラブルに関係したバルーン拡張術も行っています。

当院の人工透析内科では、個室2床を含む35床で透析治療を行っています。また、当院では外来透析、入院透析にも対応しています。特に重症な合併症をもち、通院困難な透析患者さんの長期入院も受け入れています。外来透析では、国内、海外から沖縄県へ訪れる透析患者さんも積極的に受け入れています。特に、シャント作成術、シャントトラブルに即対応できるシャントセンターは、近隣の多くの透析施設に貢献できるように設置しました。

2013年9月に血液浄化によるシステムを改修しました。これにより、人工透析治療をより安全に行えるようになったと考えています。

たとえば、透析用剤溶解装置のシステムの改修です。改修以前は当院のスタッフが透析液のもとである粉末を開封していました。開封した粉末剤を機械で撹拌(かくはん:かきまぜる)し、水に溶かしていました。

現在行っているシステムでは、無菌ボトルに入っている粉末製剤を機械で撹拌し、水に溶かすようになりました。このことから、理論上細菌が透析液に入り込むことはなくなりました。当院では、各人工透析装置の細菌検査を定期的に行っています。

牧港中央病院よりご提供

当院では、常勤医師を地域の病院に外勤として派遣することがあります。

地域の病院で外来診療を行うことで、患者さんと触れ合う機会をつくろうと思い、行なっています。

また医師の派遣は、地域以外にも石垣島などの病院で外来診療を行うことがあります。

当院は透析治療や、循環器などを得意とする医師の育成に尽力しています。当院の医師たちは、それぞれが得意としている分野でさまざまな経験を積んできました。経験したことを後進の医師たちに共有し、地域医療の貢献につながればよいと考えています。

また、知識や技術だけでなく、医療とはどのようなことなのかを考えられる医師の育成を行っていければよいと思います。

当院は、観光で海外から沖縄にいらっしゃった方々の循環器救急の受け入れを行っています。そのため、中国語や英語の通訳が行えるスタッフを配置しています。

現在では、心臓の病気や透析治療が必要な米軍基地関係の外国人患者さんは年間300人を超えました。

地域医療に貢献しながら、国際的な病院を目指していきたいと思っています。

当院は心臓や血管などの病気に対する診療を行っている病院です。今後は地域の病院との連携を行っていきたいと考えています。当院で治療を受けた患者さんを、地域の病院の回復期やリハビリテーションなどの医療につなげていきたいと思っているからです。

また、開業医の先生方とも連携を行い、地域の病院で困っていることがあったら当院でも助けていけるようにしていきたいです。

また、先ほども述べましたが当院は沖縄県に観光にいらっしゃった外国人の方々に対しても、救急受け入れや透析治療を行っていきたいと考えています。

当院で今できることを積み重ねていき、地域医療に貢献できる病院でありながら、多言語に対応できる国際的な病院づくりを行っていきたいと思っています。

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