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2018年度 神奈川県「大学発・政策提案制度」表彰式
神奈川県は、県内68の大学(短期大学・大学院大学を含む)と協働し、多様化・複雑化する県政の問題を解決することを目的として、2009年より「大学発・政策提案制度」をスタートしました。当制度は、県内...
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2018年度 神奈川県「大学発・政策提案制度」表彰式

公開日 2018 年 09 月 27 日 | 更新日 2018 年 09 月 27 日

2018年度 神奈川県「大学発・政策提案制度」表彰式
メディカルノート編集部 [取材]

メディカルノート編集部 [取材]

目次

神奈川県は、県内68の大学(短期大学・大学院大学を含む)と協働し、多様化・複雑化する県政の問題を解決することを目的として、2009年より「大学発・政策提案制度」をスタートしました。当制度は、県内に所在する大学から県政にかかわる政策提案を募集し、公開コンペ式の審査によって選定された提案について、大学と県が協働で事業を実施するものです。

2018年度には県内7大学から9提案の応募があり、公開コンペを経て3提案が採択されました。本記事では、去る2018年8月13日(月)、神奈川県庁にて行われた表彰式について、横浜市立大学の発表を中心にレポートします。

神奈川県 表彰式

開式の挨拶:神奈川県知事 黒岩祐治氏より

まず初めに、神奈川県知事の黒岩祐治氏より開式の挨拶が行われました。

 

黒岩知事

本日はお忙しいなか、神奈川県庁までお越しいただきありがとうございます。「大学発・政策提案制度」をスタートしてから、もうすぐ10年が経ちます。これまでに30件以上の政策を実現してきました。

このたび厳選なる審査を経て、横浜国立大学、昭和音楽大学、横浜市立大学の提案が採択されました。神奈川県知事として、たいへん嬉しく思います。

黒岩知事による挨拶

黒岩知事による挨拶

大学という概念は、時代の流れと共に随分変化しました。私が大学生の頃(1970年後半)には、政治学といえば主に「政治の歴史を学ぶこと」であって、生身の政治を学ぶ機会は多くなかったように記憶しています。

しかし現在では、より実践的な政治の学び方が広がりつつあります。そのなかで「大学と県が協働して、県の具体的な課題を解決していく」という、革新的な方法が生まれています。

本日は、皆さんのプレゼンテーションを改めて聞かせていただくことを非常に楽しみにしています。

①横浜国立大学による発表

「Woody~広葉樹の活用による地域活性化と県民の健康増進」

まず、横浜国立大学より「Woody~広葉樹の活用による地域活性化と県民の健康増進」をテーマにした提案の発表が行われました。

本提案の内容は、県内広葉樹林の現況把握や保全活動の調査、広葉樹林の活用方策に関するコンペティション、美しい広葉樹林50選の選定等を実施するものです。

②昭和音楽大学による発表

「健康寿命延伸に向けた高齢者施設での音楽活用事業かながわモデル」

次に、昭和音楽大学より「健康寿命延伸に向けた高齢者施設での音楽活用事業かながわモデル」をテーマにした提案の発表が行われました。

本提案の内容は、高齢者施設における音楽療法の実践や、施設職員が行う音楽活動を推進する研修およびweb動画配信等を実施するものです。

③横浜市立大学による発表

「神奈川県における慢性痛対策としての啓発活動」

最後に、横浜市立大学より「神奈川県における慢性痛対策としての啓発活動」をテーマにした提案の発表が行われました。

本提案の内容は、医療者および患者さん、そのご家族、一般市民に対し、慢性痛についての講演会・ワークショップ等を通じて啓発活動を実施するものです。

北原雅樹先生

北原雅樹先生

北原雅樹先生

本提案は「慢性痛*注1に関するリテラシーの向上」を目的としています。対象は、医療者(医師だけでなく訪問看護師や薬剤師など多職種)、患者さんとそのご家族、一般市民です。

もっとも大きな問題は、慢性痛に関する社会的な認知度が低いことです。

現在、日本には約2000万人の慢性痛患者さんがいるといわれ、また、慢性痛による経済的損失は数兆円にのぼると推計されています。その一方で、日本は慢性痛に対する医療が世界に20年遅れているといわれるほど、医療者は慢性痛を把握しておらず、一般市民にも認知されていない現状があるのです。

このような状況を打開するために、私たちは本提案を実施していきます。

具体的には、以下の内容があります。

  • 医療者向け講演会
  • NPO法人ワークショップの開催
  • 市民公開講座の開催

実際、2017年度には医療者向け講演会やNPO法人ワークショップを計12回開催しました。すると、医師のみならず多職種の医療者の参加があり、好評を得ています。

将来的にはこのような慢性痛に対する理解の普及・啓発を神奈川県の医療計画に加えていただき、神奈川県を「慢性痛対策の先進地域」にしていきたいと考えています。

注1 慢性痛(慢性疼痛)・・・3か月間を超えて持続もしくは再発する、または急性組織損傷の回復後1か月を超えて持続する、または治癒に至らない病変に随伴する疼痛を指します。その原因は、慢性疾患(例:がん、関節炎、糖尿病)、損傷(例:椎間板ヘルニア、靱帯断裂)、多くの原発性疼痛疾患(例:神経障害性疼痛、線維筋痛症、慢性頭痛)などがあります。

閉会の挨拶:神奈川県知事 黒岩祐治氏より

各大学からの発表を終えて、黒岩祐治氏より閉会の挨拶が行われました。

黒岩知事

黒岩知事

どの提案も、神奈川県が取り組もうとしている方向性に合致しているように思います。

横浜国立大学の提案は、複数の政策を組み合わせており、まさにクロス戦略と呼べるものでした。また、昭和音楽大学の音楽活動の推進は、これから人生100歳時代が到来するといわれる中で、重要性の増大を予感させてくれました。

横浜市立大学の提案については、患者さんにとって大きな苦しみとなる「痛み」に対して科学的にアプローチすることは非常に大切だと感じました。私自身、突然の激痛に襲われて悶々とした日々を過ごした経験があります。ですから、原因不明の痛みに苦しむ気持ちは理解しているつもりです。神奈川県を慢性痛対策の先進地域にしたい、という思いに強く共感しています。

皆さん、どうもありがとうございました。

表彰状の授与

終わりには、黒岩知事よりそれぞれの大学に表彰状の授与が行われました。

神奈川県 表彰式

神奈川県 表彰式

神奈川県 表彰式

このようにして、2018年度 神奈川県「大学発・政策提案制度」表彰式は閉式しました。

「メディカルノート編集部」が、講演会などの取材を元に記事を作成しております。