編集部記事

ED(勃起障害)はセルフケアで改善できるのか ~自分でできる改善策とその注意点~

ED(勃起障害)はセルフケアで改善できるのか ~自分でできる改善策とその注意点~
堀江 重郎 先生

順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学 教授

堀江 重郎 先生

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EDとは“勃起障害”や“勃起不全”と呼ばれるもので、性交時に十分な勃起が得られなかったり、勃起を維持できなかったりして満足な性交が行えない状態のことです。EDに悩んでいる人は多く、20歳代以上の男性の4人に1人はEDであるともいわれています。

EDは病院で治療を受けることができますが、デリケートな問題でもあり、症状に悩んでいるにも関わらず受診へのハードルを感じる人も少なくありません。しかし、EDの原因によってはセルフケアで改善できる場合もあります。受診に抵抗がある場合に自分でできるEDの改善策や、セルフケアを行う際に注意すべきことにはどのようなものがあるのでしょうか。

勃起は、性的刺激を元に陰茎の血流が増大することで起こる反応です。この一連の動きには、脳の信号を陰茎に伝える神経系や陰茎の血流をコントロールする血管系が関わっています。このはたらきのどこかに障害が起こると、勃起が得られなかったり持続できなかったりしてEDとなります。

EDには原因の違いによっていくつかのタイプがあります。

  • 心因性ED:体には異常がなく、心理的・精神的な原因により引き起こされるもの
  • 器質性ED:神経系、血管系など、勃起に関与する体の異常により引き起こされるもの
  • 混合性ED:心因性EDと器質性EDの両方の原因が混在するもの

EDの診断は、勃起の有無だけでなく自身の性交の満足度などから総合的に判断されます。EDの状態をチェックする際には、以下のようなチェックリストが用いられます。

  • 勃起してそれを持続する自信がどの程度あるか
  • 性的刺激によって勃起したとき、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになったか
  • 性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できたか
  • 性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難だったか
  • 性交を試みたとき、どれくらいの頻度で性交に満足できたか

上記の質問で性交の満足度が低い傾向がみられる場合は、EDの可能性があると考えられます。

EDの原因にはさまざまなものがあり、原因によって改善策が異なります。症状が軽い場合や、血管系や神経系といった体の機能に異常がない場合はセルフケアで改善がみられることもあります。

ストレスの解消

心因性EDは20~40歳代の若い年代に多いといわれています。器質的な要因がなければ、ストレスを解消することでEDが改善する場合もあります。

原因に心当たりがある場合は自己のストレス対策で症状が改善する場合もありますが、ときには自分には心当たりのない深層心理が原因になることもあります。

まずは規則正しい生活でストレス解消を心がけ、効果がない場合はカウンセリングを受けるようにしましょう。

運動

日本人のデータは少ないものの、運動によって勃起機能が改善する効果が報告されています。特に有酸素運動の効果が高いといわれているため、ジョギングや水泳などを取り入れるとよいでしょう。

減量

肥満はEDのリスク因子といわれており、カロリー制限や運動介入による減量で勃起機能が改善する可能性があります。また、減量はEDの原因となりやすい生活習慣病の予防にもなるため、肥満傾向にある人は減量を試みましょう。

禁煙

喫煙はEDのリスク因子であり、禁煙によって勃起機能が改善したり、悪化が防がれたりすることがあります。特に若い年代で軽症であるほど禁煙の効果は高くなります。

EDの効果を謳ったサプリメントは多く、まず試してみる人も多いといわれています。しかし、市販のサプリメントはあくまで補助的なものであり、精力剤を含めて医学的な有効性が確かめられたものはありません。

特にインターネットで流通しているED治療薬には粗悪品が多く含まれており、健康被害も報告されているため、安易に購入しないように注意しましょう。

EDが悪化してしまうと、ED治療薬などで症状の改善はできても根本的な治癒が難しくなることがあります。EDは生活習慣と密接に関わっているため、EDにならない、悪化させない生活を送ることが大切です。

高血圧糖尿病脂質異常症といった生活習慣病は、血管や神経を傷つけるためEDの原因となります。食事、運動、規則正しい生活を心がけ、生活習慣病にかからないようにしましょう。

股間を圧迫する動作は、神経や血管を傷つけて勃起機能を低下させることがあります。代表的な例に、自転車に乗車する際のサドルによる股間の圧迫がありますので、長時間の乗車には注意が必要です。

EDの原因にはさまざまなものがあり、ストレス解消や運動などのセルフケアによってEDが改善することもあります。その一方で、体に何らかの原因がある場合などはセルフケアでは効果がみられない場合もあります。

また、市販のサプリメントは医学的に効果が確かめられたものではなく、インターネットで入手できる薬品には粗悪品が含まれていることもあります。EDの症状が改善しない場合は泌尿器科の受診を検討してみるとよいでしょう。

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