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全身性エリテマトーデス

最終更新日:
2024年06月20日
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2024/06/20
更新しました
2021/01/14
更新しました
2017/04/25
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症状

全身性エリテマトーデスでは、皮膚や関節、腎臓など全身に多様な症状が現れますが、その症状の出現パターンや重症度は患者によって異なります。また、治療によって改善しても経過中に悪化を繰り返し(再燃)、悪化したときには発熱、全身の倦怠感(けんたいかん)など全身症状とともに多彩な症状が現れます。以下は、診断につながる特徴的な症状です。

皮膚症状

皮膚症状のタイプはさまざまですが、蝶形紅斑(ちょうけいこうはん)は全身性エリテマトーデスにみられる特徴的な症状です。蝶形紅斑とは、顔に蝶のような形の発疹が現れる皮膚症状で、鼻筋を蝶の体に見立てると、ちょうど蝶が左右に羽を広げたような形のように盛り上がった紅斑を認めることからこのように名付けられています。

このほか、円板状に盛り上がった紅斑、光線過敏症 (強い紫外線を浴びた直後に露光部に皮膚症状が生じる) や、枝毛から脱毛に至る症状が半数以上の患者に認められ、痛みを伴わない口内炎が生じることもあります。

関節痛や関節炎

関節痛、関節炎は特に初期に頻度の高い症状で、左右対称に多関節に生じます。関節リウマチのように関節が変形することは原則ありません。

ループス腎炎

約半数の患者には、ループス腎炎と呼ばれる腎臓の病気が現れます。初期にはたんぱく尿など尿検査の異常だけで特に自覚症状はありませんが、進行に伴って顔や足にむくみが現れるようになります。腎臓に炎症が続くと徐々に腎機能が低下し、適切な治療が行われない場合には腎機能が破綻し、透析療法や腎移植が必要になることもあります。

そのほかの症状

患者によっては、胸膜や心膜に炎症が生じる胸膜炎や心膜炎を発症したり、けいれん、精神症状、脳血管障害などの中枢神経症状が起こることもあります。特に中枢神経病変は腎病変とともに重症病態とされています。

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