治療
大腸ポリープで行われる治療は、主に内視鏡治療と手術です。
一般的に、がんを疑うポリープやがん化が懸念される腺腫性ポリープは、内視鏡治療もしくは、内視鏡では切除できない場合には手術によって切除します。一方で、非腫瘍性ポリープのほとんどはがん化する恐れがないため、血便や貧血などの症状がみられない限り積極的な治療を行わず、経過観察となることが一般的です。
内視鏡によるポリープの切除は、主に大腸内視鏡(大腸カメラ)を用いて行います。代表的な切除方法には以下の3種類があり、それぞれポリープの形や大きさによって使い分けられます。
内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)
きのこのように茎がある形状のポリープの場合は、ポリープの茎の部分にスネアと呼ばれる輪状の金属を引っかけて、電流を流しポリープを切り取ります。近年は電流を流さずに切り取る方法も行われるようになっています。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
平坦な形状のポリープの場合は、ポリープの下の粘膜下組織という部分に水や薬液を注入し、ポリープを持ち上げた後スネアを用いて切除します。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
比較的大きいポリープの場合は、ポリープの下の粘膜下組織に水や薬液を注入し、病変の周りの粘膜を切開して少しずつ剥離して切除する治療を行います。技術を要するため、専門の医師によって行われます。
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